ストリッピング （ ２ｎｄ ～ ３ｒｄ ）

２ｎｄステージが終了した状態です。

ちぃ君





トリミングテーブルが少し嫌いになってしまったようです。
早くおりたくて仕方がないといった様子 ・・・
姿勢が ・・・ シッポが ・・・
腰の被毛と首から肘上にかけて被毛を抜きました。
耳の後ろ、後頭部の周囲を抜く時少し嫌がりました。
き甲までの高さの１/２のライン設定では肘の高さになってしまうので
肘より人差し指幅約一指強高い位置にライン設定しました。
最終的にこのラインは、指幅約一指弱まで下げて調整したいと思います。
非常にアバウトな設定ですが個体の骨格の特性と全体のバランスを見て決めるものです。
縦横比の数値的な実際のバランスと人の視覚的バランスのずれによる違いを
どこで妥協させるかで判断が分かれます。
数値上正方形な物は、人の目で見た場合横長の長方形に見える場合が多く
つまり、胴長に見える場合が多いようです。
最近の傾向として足を長く見せたり、実際に足の長い個体も多い様で
スタンダードから外れてしまった個体がショー会場でも多く見受けられるようです。
見た目と実際の基準との整合性を個体に求めた今後のブリーディングに期待したいものです。



　　　　　　　　　　



お尻周りの様子です。
ストリッピングしたラインとクリッパーで刈り込んだラインがお分かりでしょうか。
まだ皮膚が少しピンク色の部分がカサブタができたストリッピング部分です。
正常な部分は、いわゆるダークスキンと呼ばれる灰褐色の皮膚の色をしています。
ちぃ君の場合お尻ほど色は濃くありませんが全体の色調としてはダークスキンに近いようです。
プードルなどではもっと色が濃く黒褐色なっています。


もっ君





ストリッピングを初めて２週間が経ちます。
被毛もだいぶ伸びてきました。
もっ君もちぃ君ほど濃くはありませんが灰褐色いわゆるダークスキンです。
目が覚めるようなピンクの地肌の色ではありません。
被毛の質や毛量はこの肌の色に何らかの関係があるといわれているそうです。



　　　　　　　　　　



もっ君のパックビューです。
まだ、トリミングテーブルで何をされるのか心配なようです。
シッポが ・・・ 中途半端に・・・


３ｒｄステージ
最終ストリッピング段階です。
先ずは頭部の様子を ・・・







これが私のお気に入りの 『 お茶の水博士 』 です。







前胸部のストリッピング下側は抜き残した被毛が胸骨の出っ張りを三角形の頂点とするように
左右の前肢のストリッピングのストップレベルに向けて抜きました。
また、前胸部のストリッピング上部のストップラインは、
側望して耳の下から垂直に下したラインと頸部の輪郭が交差したあたりとしました。
前胸部のストリッピングに関して上部を何処で止めるか明確に記した資料が見当たらなかった為
独自の判断でこのラインとしました。







前回記しましたが
ちぃ君＆もっ君がガウガウした為できた傷です。
さほどひどくは無いと思われますが
ストリッピング中の皮膚の管理上好ましくないので気を付けて行きたいと思います。





ちぃ君


前胸のストリッピングの状況です。
三角形の頂点の位置をもう少し低くしても良いかもしれません。
上部のストリッピングのストップラインは前望して髭の内側に隠れるようにしてみました。





もっ君









ちぃ君と同じ日に前胸部のストリッピングを行いました。
範囲もほぼ同じ位置です。
ここに関しては、皮膚のダメージがもっ君の方に少し多く出ました。







ストリッピングによりダメージが出たところはちょっと爪が当たっただけでも
１～２日後には目立つ傷となります。







少し赤みを帯びた部分がストリッピングによりダメージを受けた部分です。
化膿する事は無いと思いますが皮膚に柔軟性が暫く戻らないと思います。

ちぃ君も、もっ君も、イマジナリーラインをもう少し下げて
胸部ボディーの厚みをギリギリまで引き出し強調する方が良いかもしれません。
あと１．５センチ～２センチ下げると肘になってしまうので
数ミリの単位で調節してみたいと思っています。
ライン取りは難しいです。
ハイ !





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by　ちぃ君 ＆ もっ君 の パパ