16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)
2013 Sheila's workshop report vol.5
4月におこなわれたシーラさんのワークショップレポート、最終回です。
ほかの参加者のかたが歌われた曲のリストです。
・Day by day
・My romance
・Prelude to a kiss
・I remember you
・All the things you are
・Goodmorning heartacke
・Confirmation
・The shadow of your smile
★シーラさんが個人個人に対して指導されたことをまとめると以下のようになります。
1)発音、英語に関して
・三人称や複数形の”s”を、つけ忘れたり、逆に要らない時につけてしまったりすることが多いので気をつける。
・”L””R"の発音に気をつける。
・歌詞を話すように歌う。話すときと歌うときの発音が違っている(話すことと歌うことが分離している)ことがあるので、気をつける。
2)カウントの出し方
・リズムパターンに応じたカウントの出し方を覚える。
(シーラさんの友人で、素晴らしい歌手、教育者であるJay Claytonさんが書かれた”Sing Your Story"という教材の中で、さまざまなリズムパターンのテンポの出し方や、イントロ、エンディングの種類が紹介されています。
日本語版もあり、楽器店などで入手できます―筆者注)。
3)Rubatoに関して
・Rubatoを歌う時に、間をとり、緩急のめりはりをつける。
・Rubatoからテンポをつけるときに、カウントを出さずに、いきなり歌に入ってテンポを示す。
★そのあと、みんなでホレス・シルヴァーの”Song for my father"を歌い、
歌詞をみんなで歌ったあと、8小節ずつスキャットでソロをまわしました。
★最後に、シーラさんから参加者全員にお話がありました。
Sheila:
今日みなさんに配った楽譜は、今日の練習のために配ったわけではなく、
どんどん自分のライブでも歌って、この音楽を生かし続けてほしいのです。
マイルスも、ジョン・ヘンドリックスも、ホレスも――ジャズはほんとうに素敵な音楽ですから。
みなさん全員が、とてもいいフィーリングを持っていますし、
わたしはみなさんのスキャットのシラブル(音遣い―筆者注)に感動しました。
誰一人、シュビドゥビと言っている人はいませんでしたね。
シュビドゥビというシラブルや”S”を使ったシラブルはなるべく使わないほうがいいと思います。
Sをたくさん使うと、英語の”shit(「くそったれ」というような意味―筆者注)"を何度も言っているように聴こえてしまうからよ(笑)
タイミング(time)、聴くこと(listen)と、心(heart)、この三つはみなさんはもうすでにできています。
あとは、英語を勉強してくださいね。
それから、見やすい楽譜をつくるように努めてください。
それでは最後に、みんなでワークショップブルース(シーラさんが作った、短調のブルース。歌詞はなく、メロディーのみ)を歌いましょう。
――全員でワークショップブルースを歌い、スキャットをまわして、
そのあとアドリブで歌詞をつくりながらまわしてワークショップが終了しました。
最初に比べるとみんなリラックスして、アドリブで冗談をいう余裕もでき、
シーラさんも大爆笑しておられました。
~the end~
(筆者より)
シーラさんのワークショップを受けていつも感じるのは、最初はみんな緊張していても、終わったあとはリラックスしてとても仲良くなることです。
緊張している参加者の方に、「みんなあなたを愛していますよ。敵じゃないから安心してね」とよくシーラさんがおっしゃるように、わたし自身も含め、緊張していたり、自信がなかったりすると、周りのひとが怖くみえたり、攻撃されているような気持ちになったことのある方も多いと思います。
シーラさんは、ワークショップを通して、具体的な技術はもちろんのこと、音楽をするときの、人や世界に対する向き合い方をいつも身をもって教えてくださり、ヴォーカリストたちの間に、友情を育んでおられるように感じます。
シーラさんの許可を得て、いままでに受けたワークショップもこのブログでレポートしてきましたが、やはり活字では伝わらない部分も多いので、機会があればぜひシーラさんのワークショップを受けてみてほしいと思います。
ワークショップ情報はシーラさんのウェブサイトに掲載されています。7月と8月には、毎年アメリカで2週間、1週間のワークショップも開催されています。
興味のあるかたはぜひチェックしてみてください。
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)
2013 Sheila's workshop report vol.5
4月におこなわれたシーラさんのワークショップレポート、最終回です。
ほかの参加者のかたが歌われた曲のリストです。
・Day by day
・My romance
・Prelude to a kiss
・I remember you
・All the things you are
・Goodmorning heartacke
・Confirmation
・The shadow of your smile
★シーラさんが個人個人に対して指導されたことをまとめると以下のようになります。
1)発音、英語に関して
・三人称や複数形の”s”を、つけ忘れたり、逆に要らない時につけてしまったりすることが多いので気をつける。
・”L””R"の発音に気をつける。
・歌詞を話すように歌う。話すときと歌うときの発音が違っている(話すことと歌うことが分離している)ことがあるので、気をつける。
2)カウントの出し方
・リズムパターンに応じたカウントの出し方を覚える。
(シーラさんの友人で、素晴らしい歌手、教育者であるJay Claytonさんが書かれた”Sing Your Story"という教材の中で、さまざまなリズムパターンのテンポの出し方や、イントロ、エンディングの種類が紹介されています。
日本語版もあり、楽器店などで入手できます―筆者注)。
3)Rubatoに関して
・Rubatoを歌う時に、間をとり、緩急のめりはりをつける。
・Rubatoからテンポをつけるときに、カウントを出さずに、いきなり歌に入ってテンポを示す。
★そのあと、みんなでホレス・シルヴァーの”Song for my father"を歌い、
歌詞をみんなで歌ったあと、8小節ずつスキャットでソロをまわしました。
★最後に、シーラさんから参加者全員にお話がありました。
Sheila:
今日みなさんに配った楽譜は、今日の練習のために配ったわけではなく、
どんどん自分のライブでも歌って、この音楽を生かし続けてほしいのです。
マイルスも、ジョン・ヘンドリックスも、ホレスも――ジャズはほんとうに素敵な音楽ですから。
みなさん全員が、とてもいいフィーリングを持っていますし、
わたしはみなさんのスキャットのシラブル(音遣い―筆者注)に感動しました。
誰一人、シュビドゥビと言っている人はいませんでしたね。
シュビドゥビというシラブルや”S”を使ったシラブルはなるべく使わないほうがいいと思います。
Sをたくさん使うと、英語の”shit(「くそったれ」というような意味―筆者注)"を何度も言っているように聴こえてしまうからよ(笑)
タイミング(time)、聴くこと(listen)と、心(heart)、この三つはみなさんはもうすでにできています。
あとは、英語を勉強してくださいね。
それから、見やすい楽譜をつくるように努めてください。
それでは最後に、みんなでワークショップブルース(シーラさんが作った、短調のブルース。歌詞はなく、メロディーのみ)を歌いましょう。
――全員でワークショップブルースを歌い、スキャットをまわして、
そのあとアドリブで歌詞をつくりながらまわしてワークショップが終了しました。
最初に比べるとみんなリラックスして、アドリブで冗談をいう余裕もでき、
シーラさんも大爆笑しておられました。
~the end~
(筆者より)
シーラさんのワークショップを受けていつも感じるのは、最初はみんな緊張していても、終わったあとはリラックスしてとても仲良くなることです。
緊張している参加者の方に、「みんなあなたを愛していますよ。敵じゃないから安心してね」とよくシーラさんがおっしゃるように、わたし自身も含め、緊張していたり、自信がなかったりすると、周りのひとが怖くみえたり、攻撃されているような気持ちになったことのある方も多いと思います。
シーラさんは、ワークショップを通して、具体的な技術はもちろんのこと、音楽をするときの、人や世界に対する向き合い方をいつも身をもって教えてくださり、ヴォーカリストたちの間に、友情を育んでおられるように感じます。
シーラさんの許可を得て、いままでに受けたワークショップもこのブログでレポートしてきましたが、やはり活字では伝わらない部分も多いので、機会があればぜひシーラさんのワークショップを受けてみてほしいと思います。
ワークショップ情報はシーラさんのウェブサイトに掲載されています。7月と8月には、毎年アメリカで2週間、1週間のワークショップも開催されています。
興味のあるかたはぜひチェックしてみてください。