にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

音の風景

2009年05月29日 | 日々のこと
ひさしぶりに、小学生のとき、初めて買ったCDを聴いています。

きらきらしていて、やわらかい音の粒。

わたしにとって、ピアノは、喧嘩別れをしてしまった幼なじみみたいな存在でした。

ピアノをやめてから、17年ぐらいになるけれど、長い年月をかけて、音楽と仲直りしてこれたような気がします。

近いうちに、またピアノを弾こうと思います。


***Martha Argerich"Kinederszenen,Kreisleriana/Robert Schumann",マルタ・アルゲリッチ/ピアノ”子どもの情景・クライスレリアーナ/シューマン”

ことば・音楽・旅

2009年05月25日 | 日々のこと
ずっと前からやろうやろうと思っていていたポルトガル語の勉強を始めました。

朝、時間がとれるときにCDを聴くだけなので、ゆっくりペースですが、かんたんなあいさつだけでもマスターしたいなあと思っています。

「音楽家は旅をしなさい」といったのは、たしかモーツァルトだったでしょうか。

音楽は、国境を越え、あなたとわたしの境を往き来して、またあたらしくうまれかわる。いまある音楽も、世界中のさまざまな土地の空気や風や声が溶け込んでいるのだと思う。

そして、逆説的なようだけれども、国境を越えられないもの、越境を妨げるもの、音楽をわたしの殻のなかに閉じ込めるものはなにかを考えさせてくれるものでもあると思うのです。

実際に土地を訪れることはできなくても、外国語を学ぶことは、その言葉を話すひとたちのところへつかのま旅をすることに似ている。(・・・と偉そうなことを言いつつ、まだ勉強はぜんぜんすすんでいませんが 笑)

今年は、歌いながら、もっともっといろんなことを勉強して、たくさんのひととつながっていきたいです。


おさんぽ

2009年05月12日 | 日々のこと
田んぼに水がはられて、鏡みたいになるいまの季節が好きです。

朝早く目が覚めて、あまりにも気持ちがよかったので、あさごはんを食べたあと、近くのポストに葉書を投函しにいくついでにお散歩をしました。(しかしそのせいであやうくアルバイトに遅刻しそうになりましたあぶないあぶない。)

 

純喫茶 磯辺

2009年05月10日 | 日々のこと
去年の夏、観にいきたいと思っていて行けずじまいだった純喫茶 磯辺を借りて観ました。

なんだか、じわっとこころに残る映画でした。
仲 里依紗さんのかわいさにこころをうたれ、「純喫茶 磯辺」のダサさにノックアウトされました。ダサい喫茶店、万歳!

そういえば、何年か前に学部生向け授業の手伝いで大阪の商店街をフィールドワークしたときに、気になる喫茶店がいっぱいあったことを思い出しました。(お店の方には失礼かもしれませんが、純喫茶磯辺を地でいっているようなお店がそこかしこにあった記憶が。)

今度大学に行ったときに、途中下車して行こうかな。

しかし、純喫茶磯辺のコーヒーはどんな味だったんだろう。ちょっと気になる。

洗濯びより

2009年05月09日 | 日々のこと
朝起きたら、ものすごく気持ちのいいお天気で、嬉しくなってしまいました。

ぬか床をかきまぜ(いまのところ順調です)、朝ごはんをすませてから洗濯機をまわして洗濯ものを干しました。

洗濯ものも気持ちよさそう。

ふだん、あまりまめに家事をするほうではないのですが、お天気のいい日に洗濯したり、掃除をしたりするのは好きです。

もうすこししたら、近くのレンタルビデオやさんにお散歩がてら遊びに行こうとおもっています。

蝶々喃々

2009年05月04日 | 日々のこと
ひきつづき、小川糸さんの2作目を読みました。

歳時記を織物にしたみたいな物語。

大切なひとにあうときの、壊れそうなくらい水気が多くて揺れる感じが、季節のうつろいとともに、主人公の選ぶアンティークきものや帯を通してふわりと伝わってくる。

いまの恋人だけでなくて、むかし恋人だったひとや、いまの家族、むかし家族だったひとたち、友人、すべてをふくめた、大切なひととむきあうときの、こころの彩みたいなもの。

そして、一作目とかわらず、物語の随所に出てくる食べものの美味しそうなこと。

れんこんとじゃがいものすりおろしが入った特製カレーうどん、こんどつくってみようと思っています。

***小川糸『蝶々喃々』ポプラ社、2009年***