にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.2

2013年04月26日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.2
”Four" Davis/Hendricks

ブルースでウォーミングアップしたあと、マイルス・デイビスの”Four”の楽譜が配られました。
ジョン・ヘンドリックスが歌詞をつけたもので、楽譜には歌詞も書きこまれています。

Sheila:
これはリードシートといいます。いいお手本なので、よく見てくださいね。
楽譜をきちんと準備してくださいねといったのはこういうことです。
まず、なくしたときのために、自分の名前を書くこと、それから曲の名前、作曲者と作詞者の名前を書きます。
それから、楽譜には「MOD.SWING(中くらいの速さのスウィング)」と書いてありますね。
けれども、カウント(共演者にわかるようにテンポを出すこと)は出さなければいけません。

この楽譜にはイントロダクション(前奏)は書いていませんが、エンディング(曲の終わり方)は書いてあります。
たいていの場合、4小節か2小節のイントロで演奏します。8小節でもいいです。
Vamp(2種類のコードを繰り返し演奏すること)でもいいわね。

それでは一緒に歌いましょう。

(歌詞をみながらみんなで伴奏に合わせて何回か歌っていきます。
le club マスターの伸也さんがドラムで参加してくださいました♪)

Sheila:
もうみんなメロディーを覚えましたか?
誰かまだ覚えられていないひとはいますか?

参加者:
最後の8小節がすこし複雑で難しいです。

Sheila:
ピーター、一緒にメロディーを弾いてくれるかしら?

(ピーターさんがメロディーを弾き、全員で何度か練習する)

Sheila:
それでは、シンプルなガイドラインをつくりますね。
これは、楽器奏者のひとが練習するときによく使う練習方法です。
伴奏者なしに練習するときにとても役にたちます。
コードが頭の中で聞こえるようなラインをつくって、それからインプロヴァイズ(即興)します。
いわゆるガイドトーンではないのですが、かんたんなラインをつくります。

(筆者注:この曲だと、キーはBbで、2小節ずつA→Ab→D→Dbという感じです。
みんなで何度かラインを歌います。)

Sheila:
素晴らしいわ。
あなたは自分でラインをつくっていいんですよ。
それでは、家で誰も伴奏者がいないときにどうやって練習するかやってみますね。

(シーラさんがアカペラでスキャットを始めました。アカペラでもコードが聴こえるようなインプロヴィゼーションでした。)

Sheila:
まずオリジナルのメロディーを覚えること。これはとても大切なことです。
それからガイドラインを頭に入れて練習してください。

ほかの歌手が歌っているのを聴いて曲を覚えてはだめです。
それはとても危険なの。
あなたはオリジナルのメロディーを決して覚えられなくなってしまうわ。
もちろん、他の歌手の歌を、触発されるために聴くのは構わないのよ。
わたしたちは、他のひとに触発されることが必要です。
けれども、オリジナルの曲を知るためには、楽譜集を買ってくださいね。

時々、演奏に夢中になるとどこにいるのかわからなくなってしまうことがありますが、そのときにきちんとメロディーを覚えていれば、必ず帰って来れるのです。
それでは4小節ずつまわしていきましょう。

(まず全員で、歌詞でメロディーを歌ってから4小節ずつまわしていく。
一巡したところでシーラさんが指示をだし、ピーターさんが伴奏をやめ、アカペラで4小節ずつまわす。)

Sheila:
自分がどこにいるかわからなくなったひとはいなかったと思うわ。
それではラインをもういちど歌ってみましょう。

(全員でラインを歌う)

Sheila:
それでは歌詞を歌いましょう。

(全員で歌詞を歌う)

Sheila:
素晴らしいわ!
みんな椅子にすわってリラックスしてくださいね。
それではひとりひとりの歌を聴かせてもらいましょう。


~Vol.3に続く~

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.1

2013年04月24日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.1
"Intoroducing with blues"




先日京都でおこなわれたシーラ・ジョーダンさんのワークショップレポートです。


Sheila:
クラスを始める前に、すこし、お話しておきたいことがあります。
以前にこのワークショップを受けたことがあるひとは、わたしが何を言おうとしているかわかっていますね。

みなさん、こんにちは。
このなかで英語を全然話さないひとはどれくらいいますか?

(お店のマスターが手をあげ、一同笑いに包まれる)

Sheila:
あなたは必要ないわよ(笑)

ジャズを歌うときに4つの大切なエッセンスがあります。
耳、心、リズム、つまりタイミングです。
そして、とりわけみなさんにとっては英語です。
なぜなら、ジャズはアメリカの音楽ですから、英語を理解しなくてはいけません。
いいですか?

楽譜を読みやすいように準備しておくこともとても大切です。
今日はもし準備できていなければ構いませんが、もし将来ライブをすることになったら、
きちんとした楽譜を準備しなければなりません。
楽譜がなくても弾けるミュージシャンもいるかもしれませんが、もし彼が死んだらどうしますか?
それから、もしかしたら彼の奥さんが、彼があなたと演奏するのを嫌がるかもしれませんよ(笑)

(一同笑)

Sheila:
これはほんとにありうることなのよ。
ミュージシャンの記憶に頼っていると、そのひとがいなくなったらあなたの手元にはなにも残らないことになってしまいます。

いいピアニストかギタリストをみつけて、楽譜を書いてもらってください。
とても大切なことです。
このことはどれだけ強調しても足りないくらい、大切なことなのよ。

わたしは世界中ツアーでまわっていますが、いつも伴奏者と一緒に行けるわけではありません。
もし楽譜を持っていなかったら大変なことになるわ。
みんなが知らない曲を演奏することも多いですからね。

あなたたちは将来きっと有名になると思いますから、指揮者や、楽譜を管理してくれるマネージャーも雇えるかもしれませんね(笑)

でもいまは、自分できちんと管理してくださいね。

なにか質問はありますか?

昨日のライブでもお話したことですが、この音楽にあなた自身を捧げてください(dedicate yourself to this music.)。
お金をたくさんもらえるわけではないし、食べていくためにほかの仕事もしないといけないかもしれません。
わたし自身も、長い間そうしてきました(シーラさんは、音楽で食べていけるようになったのは58歳のときで、それまでは事務員をしながら子供を育て、音楽を続けておられたそうです―筆者注)。

でもいまでもわたしは歌い続けているし、ライブをしています。

では、ウォームアップをしましょう。
わたしのウォームアップはブルースなのよ。

ブルースを1コーラスずつ歌ってもらいます。
あなたの名前、あなたの気持ち―たとえば昨日なにがあったかとか―、をできれば英語で歌ってください。
このなかで緊張しているひとは何人いますか?
あら、ピーターが緊張しているわ(笑)

(一同笑)

Sheila(ブルースにあわせながら歌う):

How do you feel?
My name is Sheila Jordan,here I am in Japan with some lovely singers in Japan.
But we ain't got a man, no man...

(一同ブルースに合わせて自己紹介する)

Sheila:
みんなすごいわ。


~Vol.2に続く~





音楽朗読劇「銀河鉄道の夜」

2013年04月19日 | 日々のこと

このところずっとかかりっきりだった、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の音楽朗読劇が昨日の夜中に完成しました。

友人の上村美智子ちゃんとの共同制作です。

上村さんが作編曲してくれて、わたしが作詞を担当して、曲もつくりました。

昨日もお昼の3時から夜中の12時半までほとんど休憩なしで、ふたりで歌って、朗読もふきこんだので、へとへとになりましたが、なかなかいい作品に仕上がっていると思います。

「朗読カフェの時間です!」というFMラジオ番組で放送予定で、明日収録に行きます。
また放送の日程が決まったらお知らせします♪

朗読カフェの時間です!

ラジオで勉強

2013年04月08日 | 日々のこと
4月から、ラジオ英会話を聴き始めました。

中学生のころ、母親といっしょに基礎英語をなんとなく聴いていましたが、20年以上ぶりです(笑)

いまは、前の週の放送がインターネットで無料で聴けるようになっているのですね。すごい。

ほんとうはポルトガル語も勉強したいのですが、まだストリーミングサービスがないみたいで、残念ですが、ひとまず、英語がんばります(^^)

ラジオ英会話

10年ごとの夢

2013年04月07日 | 日々のこと
10年単位で夢を考えています。

20代は、わけもわからずもがいてもがいて、でもそのなかで自分が何をしたいのか、ぼんやりとした輪郭をみつけました。
それは音楽と、言葉で、自分の感じていることを表現したい、誰かに伝えたいということでした。

30代は、そのために必要な具体的な技術や知識を身につけること。歌い、表現するための身体をつくっていくこと。言葉に対する感性を磨くこと。

40代は、昔練習が苦痛で、自分の理想と現実とのギャップが苦しすぎて仲良くなれないまま、中学生のときにやめてしまったクラッシックピアノをもう一度始めること。

50代は、絵を習いにいきたいです。

60代は、世界の色々な国を旅してみたいです。

70代以降はまだ未定です(笑)

悩んでいた時に、あるひとが「10年後、自分がどうなっていたいか考えてみて」と言ってくれたときに、こころにうかんだ青写真。

友人の80代の男性が、110歳のときにやりたい夢を、強く光る眼で語っていたのを思い出すと、わたしも負けてはいられません(笑)