にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

日の豆 月の豆展

2010年10月29日 | 日々のこと
まめすずさんと小幡明(おばためい)さんの「日の豆 月の豆」展http://mamesuzu-sweets.petit.cc/muscat2/

に行ってきました。

めいさんのかわいいお豆の銅版画と、まめすずさんの美味しいお菓子の素敵なコラボレーション。

めいさんとの出逢いは、数ヶ月前、アルバイトの帰りにたまたま立ち寄ったギャラリーだったのですが、めいさんの作品には、思わずくすりと笑ってしまうような、かわいらしさと、ほどよい枯れ具合と、なんだかすこしつきはなしたような乾いた可笑しさがあって、初めてみたときから好きになりました。

一度目はうっかり通り過ぎてしまったぐらい、ごくごくふつうの小さなビルの一室で、めいさんのおまめさんたちと、まめすずさんのお菓子がやわらかな存在感を放っています。

作品をぐるりとみたあと、ひとめぼれしたオレンジのキャラメルマフィンを頼み、美味しい紅茶とともにいただきました。

まめすずさんのお菓子は、見た目どおり、とても優しい味がしました。

それにしても、いろんなおまめがあるのですね。「パンダ豆」とか、「馬鞍豆」とか、「紅絞り豆」とか、初めてみるおまめがたくさん。

こんど、美味しいお豆のスープをつくろうかな。

おこめ系

2010年10月26日 | 日々のこと


きょうは急に冷え込んで、あったかいものが食べたくなりました。
きのうの残りのもやしと、キャベツと、鶏肉で、汁ビーフンをつくりました。

もともと麺類は好きなのですが、ビーフンとか、ベトナムのフォーとか、お米の粉でつくった麺がとくに好きみたいです。

輸入食品をたくさん揃えているお店で、たくさん買ってきたので、またつくろうっと。

熱燗にお鍋が恋しい季節ですね。寒い冬は、あたたかい食べものが美味しくなるから好きです。

追記:ちなみに、イラストは「おこめマン」と名付けました。

手作り熱

2010年10月21日 | 日々のこと
秋が深まるにつれ、手作り熱が高まっております。

きょうは、黒のきらきらしたファーの裏地にするための葡萄色のサテンを買いました。

ポンチョにも、ストールにも使えそうです。

手作りはやっぱりたのしいな。

きらきら

2010年10月15日 | 日々のこと
落ち込んだ時、かならずといっていいほど元気になれる場所。

アクセサリーショップで、小さくて、きらきら光るアクセサリーたちを見ていると、嫌なことも全部忘れる。

この間も、ものすごく繊細で素敵なチョーカーを発見してしまい、一目ぼれしてしまいました。

でも、冷静に考えると、きらきら光るものに弱いなんて、ちょっとからすみたい(笑)


抵抗を縫うーチリのキルトにおける触覚の物語

2010年10月13日 | 日々のこと



大阪大学総合学術博物館で、きのうから南米チリのキルトの一種の展示が行われています。

ご興味のある方はご覧ください↓
http://www.museum.osaka-u.ac.jp/jp/event_content/arpillera/index.html


以下、紹介文の抜粋です。

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開催趣旨
 本展覧会は、南米チリのキルトの一種、アルピジェラ arpillera の運動を紹介するものです。ピノチェト政権下のチリでは、拡大する貧富の格差に苦しみ、また夫や息子が行方不明となった女性たちが、身近にある布切れを縫い合わせてメッセージ・アートを作り、自分たちの生の実態を国内外に伝える活動をおこなっていきました。このキルト製作のムーブメントは、日常生活のなかで経験される政治問題や、女たちの抵抗、およびアートを通じた社会メッセージの発信など、こんにち関心を集めるトピックの数々に多くの示唆を与えてくれるものです。
 本展は、世界各地でアルピジェラ展を開いてきたロベルタ・バシックさんをゲスト・キュレーターに迎え、1970年代~1980年代に作られた作品を中心に、約40点を展示します。日本では触れる機会の少ないアルピジェラをじっさいに目にする貴重な機会となるでしょう。

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ちなみに、博物館内のカフェは、店員さんの感じがよくて、リーズナブルでおすすめです。(HPに、このカフェの紹介もあればいいのになあと思います。そういう場所や、そこで働いているひとたちの果たしている役割の大きさが、もっと評価されてもいいのになあ。)

ちいさな石

2010年10月09日 | 日々のこと
ひとそれぞれ、山をのぼっているとすると。

山の大きさも、傾斜の角度も、歩く速さも、ひとそれぞれちがう。

おなじ高さまでのぼるのに、3年でのぼれるひともいれば、20年かかるひともいる。

それは、どちらがいいということではなくて。

3年でのぼるひとには見えない、同じ風景が、朝もやと夕闇のなかで色をかえるのを、20年かけてみているひとがいるかもしれないし、ゆっくり歩いているひとには感じることのできない、涼しい向かい風を、3年でのぼるひとは感じているのかもしれない。

ずっと、ひとと同じ速さで歩けないことに苦しんできたけど、わたしはわたしのペースで、わたしにしかみつけることのできない風景をみつけていこう。

風のいろ、光る空、雲のかたち、水の音を、すこしずつこころとからだに刻んでいこう。

そう決めてから、一歩一歩がいとおしく感じられるようになってきた。

生まれてから33年目にして、またひとつ、じぶんのなかの大切な宝物を発見しました。

波にさらわれて、鈍く、やさしい光を放つようになった、ガラス瓶のかけらみたいな、ちいさな夢。

***

The little stone

Everyone's climbing their own mountain.
Everyone's climbing each different mountain by their foot.

It takes 3 years for someone to climb the mountain, or it takes 20 years for another one to climb it.

It doesn't matter whether it takes short or long.

Someone can see the senery has been changing in a dawnlight and twilight for 20 years, which is not seen by the one who climb the mountain for 3 years.

Someone can feel the cool wind which face to the one for 3 years, which is not felt by the one who climb the mountain for 20 years.

Oneday, I found out that all I can do is to find the senery by myself,which could be seen by only me, after the long suffering.

I would carve the colors of wind, the lights of sky, the shape of clouds,the tunes of water, into my body and soul.

Now I feel each step is lovely for me.

On 33th years, I found one treasure in my heart.

The little dream which shines like a piece of broken bottle, has dull gentle lights, shaved by wave.

***

英語で文章を書くのは、昔から好きです。話すのも好き。

たぶん、細かい文法は違っているとおもいますが(もし詳しい方いたら教えてください)、この言葉を英語ではなんていうんだろうって辞書でさがす作業はいつもわくわくする。

直訳じゃなくて、意味をおおまかに訳すには、どの言葉がいいか、もとの日本語を直しながら、考えていく作業は、ふたつの言語を合わせ鏡にして、じぶんの世界を磨いていくことに似ている。

原作者と翻訳者がおなじだから誰も文句言わないし(笑)

日本語も、英語も、どちらかがどちらかの翻訳ではなくて、両方ともが自分の足でちゃんと立っている。

そういう文章が書けるようになりたいなあ。



おてがみ

2010年10月07日 | 日々のこと


このところ、たいせつなひとたちから、つづけて何通かおてがみが届きました。
みんな遠くに住んでいる友人なのだけど、年に数回のやりとりでも、こころはとても近くにいる気がする。

おてがみは、もらうのも、おくるのも好きです。

便せんや切手を選ぶのも、おもしろい。

そういえば、むかし小学校の国語の教科書に、大好きなお話がありました。
がまくんとかえるくんという仲良しの二匹のかえるくんたちの、おてがみのお話。

こんど図書館にいったら、ひさしぶりに読んでみようかな。

***アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』三木卓訳、文化出版局、1972年***