昨夜、「世界の村がアリガトウ 命を救うニッポン人!」という特番に
以前にも氷室さんが支持していると書きましたジャパンハートの
小児外科医・吉岡先生が出演されていました。
乳幼児の死亡率が最も高いと言われているミャンマー。
次々と失われてゆく幼い命をつなぎ止めるために、無償で行われている医療活動。
停電が日常茶飯事の手術室は日本のような満足な設備があるはずもなく
川の水を利用して一日にいくつもの手術をこなす。
食事もほとんど口にせず、朝から夜遅くまで休日もなしに、
16年間も子供たちの命をつなぎ止めるために奮闘されているのですね。
残念ながら私は途中からしか番組を見ることが出来なかったのですが、
最後に吉岡氏がおっしゃった「今、自分に出来ることをやる。すぐにやる。なんでもやる」
というような意味の言葉がとても印象的でした。
自分にも何か出来ることはないかと模索して世界に飛び出して行った人たちの中には
地図にもない貧しく小さな村で黙々と救援活動をしている方もきっとたくさんみえるのでしょうね。
※ ※ ※
食べる物も着る物も普通に手に入り、一日を終えて帰る家がある多くの人が、
「ここはどこだろう・・自分は誰なんだろう」と自分の居場所に戸惑い不意に立ち止まる現代です。
また無関心で無気力だと思われがちな若い人たちの中には
「人の為に何か自分に出来ることをして役に立ってみたい」と考えている人が
意外にも多いのだそうです。
誰もがどこかで自分の存在意義を求めてる時代なのですね
でもまず自分の回りで出来ることを探し、そこで地に足をつけて自分の居場所を確保し、
そしていつか遠くへ飛び出してほしい・・と吉岡氏もおっしゃっていたような気がします。
「戦場は紛争地帯だけにあるわけじゃない」
という言葉を目にすることがありますが、まさにその通りだと思います。
世界中の紛争地域や被災地域で活動している人たちにとっても
そこは命を救う戦場。
頂点をめざすスポーツ選手にとっても競技にかける瞬間は戦いの場。
あるいはサラリーマンの人にとっても毎日の職場は戦場であるかもしれません。
そして身近な相手との憎しみや妬みも小さな心の戦争であることには違いありません。
ロックアーティストである氷室さんはライブステージを
「毎回死ぬ気でやっている」とおっしゃっていました。
2万人のオーディエンスがいれば、その倍の4万の視線が一心にステージに注がれる。
それと対峙しなければならないわけですから全身全霊をかけて挑まれているのでしょう。
映像を見ているとバックステージからステージ上に向う瞬間に、氷室さんの目付きが変わります。
誰も寄せ付けないその刃のような眼差しは最前戦に向う兵士。
アーティストにとってステージとは一瞬一瞬が戦場なのですね。