silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

プロレニン(&モーグルコース整備)

2011年02月16日 15時32分33秒 | スキー
写真自体は2月6日のびわ湖バレイモーグルコースです。2月13日(日)の午後から行ってきました。エア台いっこ。コースは2レーンでやや荒れ気味でした。
コース閉鎖後パトロールの皆さんが整備に入られていたので、mia嬢とデラがけだけ手伝って参りました。
KGBは、Tono氏以下けっこう自発的に整備に入る方です。
モーグルコースで遊んだスキーヤー、特にモーグルウェアを着た人は来年からのコース存続のためにも(その時間にいる方は)積極的に整備に協力したほうが良いように思います。

ところでインクレチン以外では相変わらずRASの話が熱いです。大筋はKGBムービー公開&RAS(レニン・アンギオテンシン系)のおさらいに書いていますが、今日はそのもっと上流のプロレニンの話。
先日講演会で慶応大学の伊藤裕先生のお話を聞く機会があったのでそれにインスパイアされたので。
プロレニンはレニンの前駆体で、主に腎からその他副腎・目・精巣・卵巣・胎盤からも分泌され腎でレニンに変換されます。まだ完全に把握されていない分野です。
プロレニン濃度上昇と糖尿病腎症や網膜症は関連があるとされています。
プロレニン受容体をノックアウトしたマウスは非常に短命なので実験対象になり得ず、そのため逆にプロレニン受容体をブーストしたラットを作成し(同大学市原淳弘先生)それが腎症を進展させるたたため上記が証明されたようです。
このラットにレニンとレニン受容体の結合を阻害するある種のリガンドを投与すると腎症が抑制されたと。まあそういうことでしょうか。
となるとレニン自体を抑制するDRIであるアリスキレンの単独投与や、フィードバックでレニンを上昇させてしまうACEIおよびARBまたは一部のCCBとアリスキレンの併用が有用であるとそう結論づけていい。。。。。。のか?
また血圧依存性でないのであるならばDRIを抗糖尿病性腎症剤(そういう言葉はないが)と使用出来うると?
しょうじきこのRAS分野は大変難しい部門です。

もうひとつの講演は群馬大学の倉林正彦先生。L/H(LDLコレステロール/HDLコレステロール)比を用い積極的にスタチンを投与すれば臓器保護に非常に有用であるといったEBMを用いたもので異論はありません。

今回の質問(相変わらず質問してしまいます)

◎倉林先生へ
1:「肥満2型糖尿病の方に抗炎症目的(すなわち抗動脈硬化目的で)スタチンをLDLの値に拘わらず投与するというのはどうでしょうか?」
2:「L/H比に用いるLDLの値は直接測定法でいいのでしょうか?non-HDLは?」
お答え
1:『有用であると思われます』
2:『ペーパーや大規模試験の場合はF式(Friedewald式)ですが、一般臨床において5社のばらつきがあるのは分かっていますが直接法で差し支えありません』
有り難うございました

◎伊藤先生へ
1:「STZラットの腎症は血圧依存的でないと思いますが、それに対してACEI、ARBが効果的であるということは正常血圧の糖尿病の方に腎保護目的で使用する意義はありますか?」
2:「またその場合のDoseは例えばイルベサルタンなら何mg程度とお考えでしょうか?」
お答え
1:『現在normotensionに対する検討も行われています。恐らく有用であると思われます』
2:『100mgで良いと思います』
有り難うございました。
コメント
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