しの兄さんのホッケ天秤仕掛けを眺めていて感じたのは、ネットが赤色、糸の抑える部分にピンクのビニール管が来ている。ハリスを見ると針の上に、ピンクの小玉が有って、その上に赤色の浮き玉がついている。中通し錘も、すべて赤でコーデイネートされている。偶然ではなく理由があって赤色で統一したのではないかと推察された。これには何かワケが有るのか?私も、ワケも分からずに、誰かに言われて、この30年来ホッケに赤玉を使っている。
ホッケをはじめ魚には、色の鑑別ができるのか、調べてみると、魚の視力は0.1から0.3の近視ではないかという説が有った。また、網膜には視細胞があり、そこには桿状細胞と錐体細胞がある。光情報伝達物質のロドプシンも見つかっている。ロドプシンは、オブシンとビタミンA誘導体のレチナールで構成されている(名大報告)。
タイのクロダイを使った研究(2009)によると、オブシン遺伝子には黒感受性のものから紫外線、緑、青ならびに赤感受性オブシンがあるので、可視光(400-700nm)を吸収するオブシンが存在し色覚があると言って良い、と思われます。写真のように、オーストラリアのクロダイを使った研究で、網膜のオブシン遺伝子の分子系統図が発表されていました。
魚が赤色が分かり、ヒトにはない紫外線すら吸収するということも分かりましたが、何故ホッケに赤色がいいのかは、ホッケに聞いてみないと分からない。ホッケの好みのエサが赤色のオキアミ、赤い甘エビ、赤いマグロの身から察すると、エサと勘違いして集まってくる可能性が高い、と結論を下しました。他に誰か知っている方おられませんか、または、ご意見は有りませんか?