ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

バレンタインデー、チョコと亜鉛

2011-02-14 14:19:55 | 釣り

バレンタインデーのいわれは、おいといて、朝のテレビでチョコレートを食べると傷が早く治るというのが話題になっていた。ある大学病院に骨折で救急搬送された患者が食欲がなく傷の修復も良くなかったのが、チョコレートなら食べられるというので食べさせたところ食欲も回復し元気に退院していった、という話である。

以前から、栄養失調や高齢者の味覚低下や食欲低下に亜鉛不足が関係しているのが分かっている。チョコレートにはカカオのポリフェノールやテオブロミン、カフェインの他に亜鉛やカルシウム、マグネシウムが多く含まれているので、傷の修復力へのチョコレートの効果は、亜鉛プラスアルファの効果であろうと推察されている。

この発見より前に、長野県の浅間総合病院名誉院長の倉澤隆平先生が、老人施設の床ずれ(褥瘡じょくそう)の患者に血中の亜鉛濃度が低下していることを見出して亜鉛の含まれている胃薬を投薬したところ床ずれが著明に改善したということを報告した。足踵(かかと)に深い床ずれがあって寝たきりの老人が前の職場にいたが、この胃薬を投与すると傷が見る間に修復し歩いて退所して行った例をみている。

亜鉛の味覚障害への効果は古くから知られていたが、床ずれなどに効くことが分かったのはここ数年のことで、口伝えで日本国中の老人施設に広がっていった。今度は、チョコが老人施設で流行るかもしれない。食欲を亢進させる作用もあるので、2月の釣魚の食餌活性の低い時には、コマセに亜鉛をいれるのも一興かもしれない。