年末に呼吸停止になりICUで透析を受けていた友が意識が戻らないまま、昨日亡くなった。彼は、アメリカに次いでドイツに留学、語学に堪能なうえ、大変な勉強家であった。標榜したのは呼吸器・循環器。血流、血圧、心臓の生体制御の理論的な背景をギリシャ語を駆使して著書を上梓、同期の仲間に贈った。
手元に送っていただいても何が書かれているのか、さっぱり分からない。私も往生したが、一人の友人は、ある文章が難しくて分からない時、英語でIt's Greek to me.(こりゃ私にはギリシャ語だ)とたとえることにした。という弔問のメールを送ってくれた。血流や血圧を流体力学を駆使し数式化、回路化でまとめて循環器学会で特別講演をしたのを、聞いていた。話を聞いても直ぐには分からないだろうから本をゆっくり読んで呉れとの気持からだった。
私は、違う研究室で、脳卒中を起こしたラットの行動分析をして、時系列に並べてみると波が見える。昼間は眠って夜に活動するのが、夜昼なしに活動量が増える。彼は目に見える流や波は、すべて数式化できる。と元気づけてくれた。理学部の助教授に手伝って頂いて、パワースペクトラムやフーリエ変換などによりギリシャ語のタウを出すことが出来た。健常な時には、およそ一日の太陽のリズム(サーカデイアンリズム)で動いているが、脳卒中を起こすと、長い14日の月のリズム(サーカシシジックリズム)で徘徊していることが知れた。1985年に発行されたアメリカの心臓学会誌に掲載されている。月のリズムは釣りのリズムでもある、干満の発現にも通じる。
彼は、失明しても講義や執筆を精力的に続け、健康な生体のリズムは、適度に揺らいでおり、揺らぎの無いのは不自然で不健康だというのは、多くの人が知るところになりました。揺るぎのないシステムは脆いとも言われております。彼は最適論を立ち上げ、もっとも長い周期のリズム(1/f)が心地よいようだ、と考えておりました。彼の講義の板書は奥さんが務め、エフ分の一の揺らぎ(1/f)を最後に書いたという。物理学、生物学、生理工学、医科学など、多くの同学の士が増えて、2013年、この1/fの揺らぎ研究は、文部科学省の科学研究費補助金の新しい学術領域研究として発足しました。彼が話した理論は、30年後に花開いた。健康に生きていたなら、その中心にいたであろう。
手元に送っていただいても何が書かれているのか、さっぱり分からない。私も往生したが、一人の友人は、ある文章が難しくて分からない時、英語でIt's Greek to me.(こりゃ私にはギリシャ語だ)とたとえることにした。という弔問のメールを送ってくれた。血流や血圧を流体力学を駆使し数式化、回路化でまとめて循環器学会で特別講演をしたのを、聞いていた。話を聞いても直ぐには分からないだろうから本をゆっくり読んで呉れとの気持からだった。
私は、違う研究室で、脳卒中を起こしたラットの行動分析をして、時系列に並べてみると波が見える。昼間は眠って夜に活動するのが、夜昼なしに活動量が増える。彼は目に見える流や波は、すべて数式化できる。と元気づけてくれた。理学部の助教授に手伝って頂いて、パワースペクトラムやフーリエ変換などによりギリシャ語のタウを出すことが出来た。健常な時には、およそ一日の太陽のリズム(サーカデイアンリズム)で動いているが、脳卒中を起こすと、長い14日の月のリズム(サーカシシジックリズム)で徘徊していることが知れた。1985年に発行されたアメリカの心臓学会誌に掲載されている。月のリズムは釣りのリズムでもある、干満の発現にも通じる。
彼は、失明しても講義や執筆を精力的に続け、健康な生体のリズムは、適度に揺らいでおり、揺らぎの無いのは不自然で不健康だというのは、多くの人が知るところになりました。揺るぎのないシステムは脆いとも言われております。彼は最適論を立ち上げ、もっとも長い周期のリズム(1/f)が心地よいようだ、と考えておりました。彼の講義の板書は奥さんが務め、エフ分の一の揺らぎ(1/f)を最後に書いたという。物理学、生物学、生理工学、医科学など、多くの同学の士が増えて、2013年、この1/fの揺らぎ研究は、文部科学省の科学研究費補助金の新しい学術領域研究として発足しました。彼が話した理論は、30年後に花開いた。健康に生きていたなら、その中心にいたであろう。