手直しをしたくても、補修する為の受け金物(下地)が入っていないの
を知っているし、入っていなければ補強が出来ないし、他の方法で取り
付けるにしても4階まで足場を架設せねばならないし、ゼネコンは
クレームの処理をする気がなかっただけである。
それでもゼネコンは責任をAさんに押し付けるのか!
その為に、幼い命が二つ、未来の夢とともに天国に行ったのである。
両親の悲しさに触れなくとも、ゼネコンに全責任を負わせたくなった。
弁護士さんに伝えるように、社長に言いました。
Aさんは自分の判断ではなくて、作業命令で取り付けて、工事代金を百%
頂いている。
と言うことは、ゼネコンは契約作業を総て認めた事であり、取り付け不
備にはならないから、Aさんの作業に問題も責任もない。
作業当日の安全日誌をゼネコンは保管しているから、当日の安全衛生責
任者(協力業者)全員に集まってもらって、現場作業状況を証言しても
らうように、呼びかけましょう。
多分、ゼネコンはその日誌を公開したがらないから、裁判官に、
「隠し事をしていないならば公表してください」
と申したててみましょう。
安全に作業させて工事監理をゼネコンがしていたかハッキリさせる事が
先決である……と。
最初からクレームを伝えてあるのだから、入居者の使用によるミスで
はない。
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2階までに取り付け可能の手摺を3階以上に現在も取り付けてある
責任は誰にあるのか。
設計図より違ったメーカーの手摺が取り付けてあるならば、
誰が変更を許可したのか。
許可した品物を施工図通りに取り付けず、完成検査を合格させた責任は
誰が負うのか。
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言われるがままに仕事をしたAさんと金物店の社長に損害賠償を求める
理由は、最初に警察官に一言謝った調書があるからである。
その時の警察官の取調べに対し、
「私は、ゼネコンから言われた通りに、作業しただけです」
とはいかなる場合でも、下請け業者とすれば言えないものだ。
このように責任追及されるのなら、職人さんは、
「ノーコメント、ゼネコンに聞いてください」
と警察への答えかたを、覚えておかねばなるまい。
建築現場の仕組み、特にゼネコンとの請負の業界事情を弁護士さんに
先ず理解できるように、後日、社長と弁護士さんと再度、相談会を
設けた。
とにかく、Aさんとその金属金物会社宛てに損害賠償を争うの
ではなくて、ゼネコンを司法の場に出すように、弁護士さんに
お願いしたのである。
協力業者としてはゼネコンに対して言いたい事を我慢するのは慣れて
いる。
しかし、訴訟の場に出る限りは、真実も現実も明確にする必要がある。
明確にする事によってゼネコンから出入り禁止になるだろう。
それは自分が正しかった事であり、責任逃れをするゼネコンに見切りを
付けたとしても、ゼネコンから今後得るものは何もなく、自分が失うも
のも何もない。
同じ見切りを付けるにしても、信念を貫いた結果なら又、道は開けて来
るものだ。
開き直るのではなくて、堂々と訴訟に対処して、納得が行くまで耐える
覚悟を願った。
「建物を創るという事は、完成したら終わりではないのだ」
と常々言うのであるが、竣工後の保全がなおざりになっているのも、
現実であろう。
工事期間中は竣工に向かって時間との戦いになり、とにかく完成させる
だけの仕事になれば、完成すれば完全燃焼になり、
建物を「使う」という使命に対処できる余力がないのである。
「自分の心血を注いで創った建物には、何年経っても愛着があるものだ…」
と今更ながら思っている。
ゼネコンに当然、責任問題は及んだ事を伝え、この話は終りとします。
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・・・コメント待ってるからね~。