…………………………(安全大会(3))……
年間の安全監理計画書に基づいて、各現場は安全大会及び安全衛生協議会を毎月実施し、記録を残し「無災害竣工」を合言葉に安全第一で頑張っています。
それでも建設現場の事故発生率が高いのはなぜですか。
とある安全担当部署の人から
「当社は毎年安全計画書を作り、やるべき事をやらせているのに事故がありまして、どうしたらよいでしょうか?」
との相談に、
『だから事故が起きたのです』
と冷たく返事をしました。
ムッとした視線が来た所で、
「《皆さんがやれるべき事からやってないから…なのよ》
この簡単なことをせずして事故防止対策の安全書類を増やしても結果は現れないでしょう」
「……………」
建設業という独特の現場を知らない有名人?を招いて講演を聞く安全大会もあります。
現場が忙しい最中、職人さんを集合させていても、安全の為にどうするのかと話のカケラもなく半日を費やすことに疑問を感じないのでは、誰の為の建設業の「安全大会」なのかとなります。
年中行事の一つだしマンネリ化を打破したいからと本来の安全大会の目的を主催者が見誤れば、事故報告と反省会の繰り返しになってしまいます。
私は安全大会で講演をするときに、その会社が安全にどのくらい力を注いでいるかの判断は、現場マンの出席よりも《営業マンの出席率》で行います。
安全大会は現場の事だし、事故は私に直接関係ないから…と思う人達に特に私の話を聞いて欲しいのです。
その理由は、
------講演実況記録から----
自分の家を建てるとしたら貴方はどこに相談にいきますか?
施主は建設業者に対して不安だらけなのです。
その窓口となる営業マンがお客さんとの名刺交換の際、
「当社は延べ何十万時間事故無災害です」
と何故アピールしないのでしょう?
建設技術力を訴えるより、このほうが確実に施主には安心感を与えられます。
《無災害竣工》とは、ありとあらゆるものに配慮して成果が実った結果の賜物なのです。
自分の担当した物件が無災害竣工なら何年経っても笑顔で施主と話しが出来るのですよ。
現場マンが築いた無災害記録を感謝出来る営業マンは、会社の安全・信用を担う建設現場の安全担当責任者の一員なのです。
安全大会ごとに安全書類を増やし、毎日記入とか規則厳守を押し付けても現場は安全になりません。
(今号の一句) 大会の
記念にもらった お土産は
来年までの 安全手形
私が最高の安全大会だと思うのは、協力業者の全員出席・無災害現場の表彰・安全慰労立食パーティーの三点セットである。
一年間の安全活動の結果を発表し、次の一年をいかに無災害で乗り切るかを覚悟出来る日になればいいのにと、いつも思っている。
安全大会の実況講演を、後ほどまた、話ましょう。
《続く》・・・コメント待ってるからね~
熱い内容で気が引き締まりました!
読ませていただき、はっきりしませんが伝えたいことのヒントがあったように思います。