…………………………(安全講演 2)…………
「会社の為にやっているのか、決まりだからやっているのか」
という所から、本音で話をしますよ。
皆さん、安全の反対は・・・危険ですね。
危ない作業を見た時に皆さん、何と言いますか?
当然、
「止めろよ、危ないよ!」
と作業中止の言葉をかけますね。
では、安全な作業をしている場合は「止めろよ」とは言わず、
「頑張れよ・問題はない?」
と良いコミュニケーションですよね。
では、安全~危険へ移る途中の時はどう言いますか?
皆さんがよく言う、
「気をつけろよ」
の連発なンですよ、無責任じゃあないの?監督としてそれでイイの?
危ないならば仕事を止めさせるのに、気をつけて作業させるから、事故が起きるんだよ、気をつけながら作業させて安全監理ですか?
「気をつけるように」
とは言葉で言えば簡単だけれども、危ないエリアに職人さんを入れていて、ただ無事故を祈っているのが現場じゃあないの?
こんな虫のイイ話を今まで、神様が聞いてくれましたか?
安全と危険の中間で作業をさせるのは、それはもう安全ではないンだよ。
信号で言えば安全は青。
危険は赤。
注意進行は黄色。
信号でも判断に迷う《黄色で突っ込む》から交差点で事故になるのと、現場で気をつけながら作業させて、事故が起きるのと何ら違いはない。
黄色なら交差点の手前で停止すれば事故がない、この簡単な事を、現場で何故出来ないの?応用出来ないモノじゃあないでしょ。
現場監理をする人は、現場は安全か危険かでなく、
「安全か、安全でないか」
で安全を判断するのが私の安全監理なのです。難しくはないンです。
危険という文字を使うのは、もう安全から飛び越えてしまっているのです。
危険を防止するために細かな決まりがあるけれども、そのような決まりや、法令をここで教育する気は私にはありません。
安全を確保したいのならば、安全の範疇に居ればいいだけの事で、
「安全か、安全でないか」
をモノサシにしたらどうですか?
災害事例とか危険予知からの安全教育という方法もありますね。
「高所作業とは地上から何㍍以上をいうのですか?」
と安全教育で習っても、現場では無災害竣工の決め手にはならないのです。
ハッキリ言って、今までの安全大会での講師の話が、役に立ちましたか?
去年来られた講師の話を、覚えていますか、実践していますか?
確かに机の上で安全と、労基署から注意を受けないための安全規則を学ぶのなら、ゼネコンの労務安全部長さんを講師に呼んで勉強してください。
安全値を頭に詰め込み、学問的に優等生らしい監督になれるでしょう。
私は、現場で事故を起こさせない監理の本音を話すから、どの会場で話をしても、若手は真剣に聞いてくれていて、安全になると確信して話をしてますよ。
あるゼネコンの安全大会で、○×をつける安全テストの問題に・・・
《安全講演3へ 続く》