11月になるとここ九州でもかなり寒くなって来る。
日本列島は縦長だから北海道や東北はここよりもかなり寒い。
これまでに多くの人がリチウムバッテリーを取付けて、その性能の良さは皆さんが認めるところ。
しかし、こいつは一般的なディープサイクルバッテリーよりも温度に弱いのが大きな欠点で、夏の暑さも嫌いだがこれから冬になると寒いのはもっと苦手。
こちらはうちのジルに積んでいるシノポリーの400AhのLiFePO4だが、これも他のLiFePO4と同じように温度に弱い。
その為に温度変化の最も少ないダイネットに取付けている。
シノポリーのカタログに寄れば、充電は 0~45度で、放電はマイナス20~ 55度の範囲となっている。
放電はいいにしても問題は充電か。
これはシノポリーのカタログに載っている20~55度の放電特性だが、これだけ見ると大して悪いようには見えない。
しかし、20度と25度のたった5度の差でグラフ上ではかなりの差と見る事が出来る。
問題はここからで、カタログ上で放電が可能な範囲の特性はこのようになる。
こんなデータはあまりカタログ等には載せていない。
0度のときには満充電近くでも3.1Vを切るような電圧であり、バッテリー容量は25度のときの3/4しかなくなる。
マイナス20度のときにはバッテリー端子電圧は3Vを切って容量は1/2しかなくなる。
これはどこのメーカーでも同じである。
これは放電だけの話だが、充電になるともっとややこしくて充電範囲は0~45度であり、0度くらいになるとかなり充電しない。
BMSの設定はマイナス10度にしているのでBMSは通過してもバッテリー本体に入らない。
低温で充電するとバッテリーにダメージを与えると言われているが、どの程度のダメージになるかを探してもデータとして出て来ない。
メーカーのカタログにはっきり充電の温度範囲が書かれているのでこれから外れる温度での充電は止めるべきである。
メインバッテリーのように室外に出すような取付け方法は、なるべく避ける方がいい。
雪国ではこれから冬になるとすぐに気温がマイナスになる。
雪が降ればソーラーも発電しないが、それまではソーラーが勝手に充電しないようにオフにしたほうがいいかも。
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