子宮頸がん治療のはなし+副鼻腔がんも少々

2004年の年末に手術しました。
不具合はありますが元気でやっていますよ!
不安な人は気軽にコメントをどうぞ!

ガン保険と入院保険

2005年04月01日 16時26分11秒 | 06.入院費用
PIC_0097-05【恐いです、なすび嬢……。】

以前、入院生活(6)ガン治療の費用は?で、おおざっぱに入院費について書いた。

患者さん同士、結構明け透けに情報交換をする中で、ちょくちょく話題に上ったのが「入院費」と「保険」だった。
入院費がトータルで100万円以上はかかるという現実に、保険金の下りる額は重要な事である。

最近では、ガンと診断されればすぐにお金が下りる保険もあるので、貯金していなくても、ガン保険や入院保険に入っていれば入院費がすぐに払えるものもある。

その反面、発症の確率の高い「上皮ガン」と「皮膚がん」の場合は、保険が下りないものもあるし、支払われる保険金も10分の1になってしまうものや、入っているつもりが、加入後半年は適応期間外だったなど、自分の思っていたことと違う!と嘆く人も多かった。

まずは、自分の保険がどういう時に出て、どういう場合は出ないのかを確認しておく事が重要である。

どこに書いてあるかというと、パンフレットの中で一番小さい文字である事が多い。
「ただし書き」の部分に非常に重要な事が書いてあるのだ。
加入の際は要チェックである。
老眼等で読めない場合は、保険の営業マンなどに、全部読んでもらうのもよい。
分からなければ、その都度聞けばいい。

外資系の安い保険や掛け捨てでないものに関しては、保障される金額が思っていたより低くなる事が多い。
ただ、きちんとした保障が欲しい場合は、掛け金も高くなるので、自分がどの程度の保障が欲しいか、との兼ね合いになると思う。

また、貯金もなく、入院保険等にも入っていない場合も救済制度はある。
手術や入院などで、医療費が高額になると、支払った医療費が、何割か戻ってくる「高額医療費の支給」がある。
担当部署は「国民健康保険の担当課」か「社会保険事務所」である。
本来は、いったん支払ったものが、払い戻されるという制度だが、先に手続きをすることで、後で戻る金額を差し引いた金額を支払う事もできる。

大きな病院や大学病院には、お金や支払い方法を始め、さまざまな相談にのってくれる専門の人がいるので、会計窓口や看護師さんに、何でも聞いた方がいい。
最初聞きにくいかもしれないが、きちんとした病院は一昔前の病院とは違い、非常に親切に教えてくれるから大丈夫。逆に不親切な病院は、良くない病院かもしれない。


入院生活(6)ガン治療の費用は?

2005年02月21日 12時01分46秒 | 06.入院費用
PIC_0040-05【前、ならえ!のなすび】

入院となると、いったいいくらかかるんだろう、と不安に思うのは誰しもである。
この病院は、術後は個室には入れるのでその分は割増になるが、広汎子宮全摘手術22日間入院で50万円くらい、その後の抗がん剤治療+放射線治療でおおよそ1日1~1.5万円くらいはかかる。これに、調子が悪ければ点滴や薬代が付加されていく。
※1週間の短期入院を繰り返す場合、1週間で15万円くらいの人が多い。
 (個室の場合、上記価格に部屋代が付加される)

とはいっても、点滴に値札がついているわけでもない。
ここら辺は、医師との信頼関係のみで、価格を確認する事はなく治療を進めていくことになる。

ただ、最近は患者と話し合い、合意の上の治療をするというコンセプトである病院が多い。
特にここは大学病院なので、その傾向が強い。知りたければ教えてくれるし、要望があれば予めきちんと伝えておくとよい。

結論として、第2期子宮頚ガンで、広汎子宮全摘手術を行い、放射線治療25回、抗がん剤による治療を合計3回すると、100万円程度は現金が必要である、ということだ。

さらには、治療期間中4ヶ月間と、自宅療養約2ヶ月は働く事ができなくなると思った方が良い。
会社によっては退職を余儀なくされる場合もあり、結構、踏んだり蹴ったり状態になる。

しかし、これがもっと初期の段階で医者に行っていれば、1ヶ月で仕事に戻る事ができるし、治療費も半分で済む。

 
このブログを読んだ30歳以上の方、せめて2年に1度は、無料検診ではなく、大病院のしっかりした検査をお勧めします。