子宮頸がん治療のはなし+副鼻腔がんも少々

2004年の年末に手術しました。
不具合はありますが元気でやっていますよ!
不安な人は気軽にコメントをどうぞ!

名医について思うこと

2005年10月31日 09時16分01秒 | 健康・病気
まず、名医って何か?を考えると、「有名な人」「権威者」「第一人者」……、まあ、そんな人のことである。
しかし、名医にこだわるのもどうかなと思うのである。

私は大学病院で治療をしたれども、私の担当医はいわゆる世の中で言われている「名医」ではない。
しかし、私は自分が納得した治療を受ける事ができたし、命を救ってもらったと感謝をしている。

患者さんの中には、医師や看護師に対して、なぜか敵意をむき出しにして、何かといえば疑う人もいたけれど、もしその患者さんが医者なら、どんな気持ちだろうか。
よい医療を受けられない理由は、患者側にある場合もある。

医師・看護師といえど、普通の人間である。
8:2の法則からすれば、全体の1-2割はスペシャリスト、そして、全体の1-2割は問題のある人、残りは普通の人。
一般の会社でもそんな割合のはずである。
医者だから全員がすばらしい人ではない。

医師や看護師もまた同じである。役職や年齢では何とも見分けがつかない。
若い先生の方が一生懸命だったり、反対に教授といわれる人の方がずさんだったり、説明ベタだったりする。

手術の腕は天下一品でも、入院中の患者のベッドへはめったに来ない人もいる。

経験の浅い先生でも、毎日患者さんのベッドをのぞいては、一言二言声をかけにくる事を欠かさない人もいる。

大学病院では、たいてい2人で1人の患者さんを担当するし、ガンともなれば担当の看護師もつく。
看護主任もいれば看護師長もいる。その中に必ず気の合う人や頼りになる人がいるものである。
そういう人に精神的に助けられながら、病気と付き合っていくのが、現実なのだ。

私の思う名医とは、よい医療チーム全体の事だと思う。
医師の名前や役職に執着しない方が、よい医療チームに出会えると思うのである。


柿食えば…

2005年10月29日 09時48分43秒 | 08.ガン患者の輪
PIC_0346-05【猫のかごづめ。2匹セット】
 
先日、患者Gさんが遊びに来た。
私が車を持っていないので、気を使って、あっちこっち買い物に連れて行ってくれる。
その日は旦那が遅いというので、残り物だらけの晩ご飯を食べていってもらう事にした。


rider:「あっ、そういえば、柿あるけど、持ってく?」
患者Gさん:「ううん、いい。ウチにもいっぱいあるんだわ。旦那が“うんだらがき”が好きでさあ~」
 
 

Σ( ̄Д ̄;)はぁ!?


 
rider:「なんじゃい、そのー“うんだらがき”って」

患者Gさん:「えっ? 軟らかい柿のことだがっ! ばあちゃんがそういっとったもん」
  
 
知らない事が意外そうに言うなっ。
 

彼女も私同様、婦人科以外にもかかっているので、よく病院で待ち合わせたり、まるでばあさんのような付き合いをしている。


後遺症(1)泌尿器系の後遺症

2005年10月27日 08時43分19秒 | 10.後遺症

患者Xさんは、卵巣ガン第1期(とても初期のガン)、ガンの種類は腺ガン。手術により卵巣のみを摘出し、抗がん剤(タキソールのみ)で追加治療を行うが、半年後に子宮体ガンが発見され、私と同時期に入院していた人である。

再発か単独でできたガンなのか不明。広汎子宮全摘手術を受ける事になった。

術後、感染症を起こし2週間くらい高熱が引かなかったが、無事退院。
抗がん剤(タキソールとパラプラチン)の追加治療が始まった頃、突如尿漏れが始まった。

検査の結果、膣と尿路が癒着して穴があいた事によるものだった。

治療は尿路にカテーテルを通して尿が膀胱へ溜まるようにし、ピアスの穴がふさがるように、自然に治るのを待つ方法をとっている。

このケースはまれなケースらしいのだが、婦人科の手術を受けた人は、腎臓と膀胱をつなぐ場所にカテーテルを入れている人が多いのは事実である。

カテーテルを入れないまでも、術後の排尿困難や排尿に関する違和感については訴える人が多いが、トレーニングでほとんどの人がほぼ元の状態に戻り、通常の生活を送ることができる。


広汎子宮全摘手術とは

2005年10月27日 08時36分42秒 | 02.広汎子宮全摘手術
広汎子宮全摘手術とは、子宮+卵巣+子宮を支える靭帯+リンパ節といった、子宮を中心としてその周りにあるものも一緒に摘出する手術の事である。
子宮だけ、または子宮と卵巣だけを摘出する手術(単純子宮全摘、準広汎子宮全摘手術)より、後遺症が多くなる。

切除する場所にも寄るが、主に泌尿器に関するものやリンパ浮腫関連の後遺症が多い。


健康食品

2005年10月26日 08時55分35秒 | 健康・病気
ガンになったというと、バカ高いアガリクスを中心とした健康食品を売っている人が、わんさかと集まってくる。
まるでハイエナのように。
健康食品をまるで神のように言う人は、自分は善意で言っているつもりなのだが、言われた方としては大きなお世話だったり、そうういう人の言葉で傷ついていることを知るべきである。

そして、医療知識もないのに、病状を根掘り葉掘り聞いては、抗がん剤はよくないとかいい加減な事を言ってくるが、これは非常に危険な行為なのである。
一歩間違えれば、病院できちんとした治療を施せば治る病人を殺す事になるのだ。
 
医療現場では、根拠もなく「手術をしたくない」といって、健康食品で治そうとする人が、年に何人かいるらしい。
初期ガンで手術をすれば治ると思われる人も、結局は末期ガンになって再度訪れる人もいると先生が教えてくれた。

冷静に考えれば、もしもそんなにガンに効くなら、薬品会社が見逃す分けないのだ。世界のどこかで、必ず薬として販売されているはずなのだ。

健康食品は健康な人が好みで飲むものであって、病人が頼るものではないと声を大にして言いたい。


ここへ辿り着いた方へ

2005年10月23日 12時17分35秒 | 01.ここへ辿り着いた方へ

私は2004年11月にガンを告知されました。
子宮頚ガンの第2期であり、進行具合はaという診断でした。
(リンパ節には転移が見られず、子宮頚部のみにガンがあった、ということです。全身への転移はほぼないであろう、という判断でした)
そして、2004年12月に広汎子宮全摘手術(子宮・卵巣・リンパ節の摘出)を行いました。

手術のあとは、放射線と抗がん剤の治療を行い、約3ヶ月間入院生活を送りました。

私が明るくいられたのは、先生・看護師さんを中心とした医療スタッフに恵まれた事、そして入院患者さんたちとよい交流がもてた事がとても大きいと思います。

ここに辿り着いた方は、ご自身が婦人科のガンと診断されたか、身内や知り合いの方がガンだと診断された方が多いと思います。とてもショックだったのではないでしょうか。

私が入院していた病棟でも、ガンの宣告に心が負けてしまい、心の治療が必要だと思われる方も何人もいらっしゃいました。

コレがいい!という方法はありません。
私のガンの話や、同じ時期に病棟で暮らした患者さんの話の中で、何かヒントになっていただければと思います。

※このブログは、ネコのことばかり書いた別のブログの中に混在していたものを、引越ししたものです。
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