下の記事で、厚生労働省関係審議会議事録等 中央社会保険医療協議会の2008/2/13の議事録の、平成20年度診療報酬改定における主要改定項目について(案)へリンクをしたわけなんですが、つらつらと読んでいると、結構自分や自分の友達・ブロガーさんたちに関係ありそうな項目があったりしました。
なので、私の独断と偏見で、超簡単にまとめながら、患者の観点でピックアップしてしてみました・・・・
まずは、がん治療に関して。。
★放射線治療に関する改定(P114-115)
★外来での化学治療の関する改定(116-117)
★緩和ケアについての改定(118-121)
★痛みを緩和する治療に対して管理料が発生
(緩和ケア促進の目的)
ざっくりいうと、がんの痛みに関して治療(緩和)することに対して、値上げに。ただし単に痛み止めを出すというよりは、治療方針に基づいて、その中での緩和治療というイメージです。
また、外来での放射線治療、化学治療に関しても変更点があります。
ちょっと値上げって感じかなぁ。
それと、リンパ浮腫について少し前進というところです。
そのほかにはね。
★開業時間内であっても、所定の時間には深夜・早朝・休日料金加算できる(P13)
(大きな病院の救急とかに軽微な患者が集中するのを防ぐ目的)
★保険薬局は午前8時前、午後7時以降など、早朝・夜間・休日料金を別途加算できる(P38)
と、営業時間拡大すると、同じ仕事量でも診療所(町医者)と薬屋が儲かるようになるようだ。
ということは、場合によっては患者の負担も増えるけど、場合によっては便利になる可能性もある、ということですねぇ。
値上げ項目としては。。。
★体制の整った病院での入院費は値上げ(P15~19)
★リハビリは値上げ(P23-26)
★高度な医療・検査は料金は値上げ(P29~30)
★透析はかかった時間で料金が変動する(P34)
★HIVや肝炎患者さんの入院費がすこしアップ(P48-49)
★精神科の役割を重視(P70-72・127-129)
と、あります。
値上げ=悪、という図式ではなく、ちゃんとやんなさいよ、ということらしい。
今回の内容で大きく改定されているのは、精神科。
自殺対策や入院費に関していろいろと改定が盛り込まれています。
婦人科は腎臓が悪くなる人が多いので、透析をピックアップしたんですが、今まで一定金額だったのが、時間によって料金が変動になるようです。結構時間かかる人が多いようだから、実質値上げになるのかなぁ。
ただ、値上げばかりではなく、値下げ項目や治療してみないと料金が分からない(ぼったくり可能)治療方法からの脱出も盛り込んでありました。
★DPC拡大に力を入れる(P39-40)
※DPCとは、かかった分の医療を請求するのではなくて、ある程度治療方法が確立されているものに対しては、一定の料金を請求する、という料金の請求方法のことです。
そのため、病名が確定した時点で支払う料金が分かる。
現在360の病院がDPC指定病院らしい。
★高脂異常、糖尿、高血圧は値下げ(P31~32)
★盲腸は値下げ(P143)
★後発医薬品に積極的に取り組むと、薬局が儲かるように変更(P145-149)
★コンタクト検査利用が値下げ(P150)
他に、ハイリスク妊婦・新生児、地域連携、歯科、在宅医療、高度医療、障害者・筋ジストロフィなどについて、改訂がありますが、ここでは割愛します。
とまあ、こんなところです。