子宮頸がん治療のはなし+副鼻腔がんも少々

2004年の年末に手術しました。
不具合はありますが元気でやっていますよ!
不安な人は気軽にコメントをどうぞ!

信仰心…?

2005年11月19日 08時30分45秒 | 08.ガン患者の輪

大病をすると、価値観が変わる。
今まで大切でなかったものが、急に愛しくなったり、今まで何がなくでも守ろうとしていたものが、どうでもよくなったりする。

半数くらいは感謝の気持ちがふつふつと湧いてきたりして、昔からの日本人が大切にしてきた神様に対して手を合わせたり、お墓参りに行ったりするようになる。

中には病気を期に離婚する人もいるし、病気を期に離婚を思いとどまった人も多い。
とても不思議である。
 
 
さて、この部屋に集うガン患者も、やはり神社に行けば手を合わせる。

この間の第3回患者大集合での事。
患者Jさんは妹と旅行中、神社でお参りをしたという。
「あのねっ、この間、妹と神社に行ってお参りしたの。
そうしたら、その神社、子宝祈願だった。テヘッ(#^.^#)」

 
 
 
 
Σ( ̄Д ̄;)はぁ!?

 
 
 
 
Σ( ̄Д ̄;)はぁ!?

 
   
 
   
Σ( ̄Д ̄;)はぁ!?

 
 
  
ガン患者全員でツッコミ。
 
「神様を困らせていかんがねっ!」←ベタベタの名古屋弁

 
「子宮が生えてくるかも知れんにぃ」←ベタベタの名古屋弁

 
「不妊治療に通わないかんがっ」←ベタベタの名古屋弁
 
どうでもいい事で、死ぬほど盛り上がる。
悲壮感の欠片もない。
 
 
 
患者Gさんは、旦那さんがもらってきたガン封じのお守りを、先日お返しに行ったという。
そうしたら、身代わり地蔵のような神様があったので、再発をしないようにと、お地蔵さまのお腹や背中を突っついたらしい。
 
でもそのお地蔵さんは、肩こりや腰痛封じの神様だった。 
 
rider「それは、お地蔵さまも専門外だに~」

 

Gさん「ダメかなぁ~」

 
rider「接骨院にガンを直しに行くのかよっ(;`O´)o」
  
 
ここに集うガン患者は、何かずれている時がある。 
 


腫瘍マーカー

2005年11月16日 13時10分09秒 | 09.検査

退院してからは、月に一度、エコー検査・細胞検査・血液検査をする。
まずはエコー検査でその場で確認をする。
細胞検査は、綿棒のようなもので粘膜を擦って、細胞の異常がないか電子顕微鏡レベルで検査をするもの。
血液検査では、卵巣摘出後に注意が必要な、コレステロールや中性脂肪・血糖値・尿酸値などに加え、腫瘍マーカーや感染症のマーカーなども検査をする。

現在N大病院の婦人科では、頚ガンの場合、SCCとCA125というマーカーを併用して、ガンの再発の目安にしている。
(体ガンや卵巣ガンの場合、違うマーカーを取っていたと思う)

ただし、腫瘍マーカーも100%反応するわけではなく、私のようにアレルギー体質で、喘息やアトピーがあったりすると、比較的反応して上がる事もあるという。また喫煙・加齢によっても高くなったりする事もあるらしい。

また、腫瘍マーカーの位置付けは、早期発見の手助け、と言うよりは、予後のチェックと言う意味合いが強い。
なぜなら、初期ガンには反応しにくいマーカーもあるかららしい。

医学書院から出版されている婦人科産科の10月号に、腫瘍マーカーが特集されている。
医学知識がなくても、比較的分かりやすい内容だった。 
http://www.igaku-shoin.co.jp/prd/00138/0013826.html
 
詳しく知りたい方は読んで見てもいいかもしれない。

 

●追記2006.5.26 

きゃんべる。殿@37歳★New癌★Survivor 「マーカー値★その後」にトラバしました。


抗体医薬の可能性

2005年11月09日 14時53分46秒 | 03.抗がん剤

日経新聞朝刊の11月4日11面に、次世代ガン治療薬についての記事があった。

子宮頚ガンに多い「扁平上皮ガン」には、シスプラチンという抗がん剤が使われる。
扁平上皮ガンに良く効く反面、吐き気と脱力感がひどいのに加え、白血球・好中球も減少する、副作用の強い薬である。

次世代ガン治療薬である抗体医薬は、がん細胞のみに効き、正常な細胞には作用しないので、副作用が非常に少ないと言われている。

しかし遺伝子組換技術でつくる医薬品のため、量産が課題となっている。

・ハーセプチン(認可済み/乳がん・卵巣がん・胃がん・肺がん)
・アバスチン(大腸がん・肺がん・乳がん)については、認可を急いでいる
 
アメリカでも承認済みの薬はまだ19種とのこと。
死んでいく可能性しか残されていない患者さんにとって、新薬は唯一の希望。
研究者の皆さん、頑張って!