うちのおかん、76歳ですけど心は私より乙女。
髪が抗がん剤や放射線でで抜けていた時は「どーせもう生えてこんわ」とヤサグレていまして、私がいくら「みんな生えてきてたよ」といっても聞かなかった。
髪が生え始めて半年。
伸びっぱなしになっていたので、何度も「切りそろえた方がカッコイイって!」というのに、こんなふうだから切っても無駄だとか言って聞かなかった。
最近になって、首のリンパに飛んだ腫瘍をとった傷に髪が触るとチクチクすると言い出して、やっと髪を整える気分になってきたらしい。
ただ、体調がいい時と悪い時の差が激しいので、当日になって動けなくなったときは、私が代わりにカットしてもらうということにして(笑)、がん友の美容師さんのいる店に予約。
彼女も患者経験があるのでその辺は分かってくれてて、キャンセルしていいからーと言ってくれた。
ありがたい。
カットの当日は化粧ぐらいしなよと言っておいたら、ちゃんと化粧してたw
1年ぶりぐらいの化粧だと思う。
ボサボサに伸びていた髪もおしゃれな感じで切ってもらって、茶色のヘアマニキュアもしてもらって、本人もテンションが上がったようで。
見た目が病気が発覚する前に近い感じに戻ったのがうれしかったようだ。
治療をしていると、がんになった自分がキライになったり、しんどくてそれどころじゃなかったり、様々な理由で身を構うことを忘れがちだけど、見た目が健康的に見えることで心がついて行こうとすることもあるんかなと思った。