まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1373 広陵町~大和高田市、町並巡り(3)

2020-07-09 10:45:54 | まち
よろしくお願いします。


















広陵町から大和高田市へと環濠集落を巡りながらの走り、もうそろそろ高田に入ってもいい頃なのですがもう少しだけ広陵町を巡ります。上の写真にあるのは疋相、平尾の町並、場所は馬見丘陵公園から南へと行った所で、真美ヶ丘ニュータウンとは隣り合うようにある。この間ここでお伝えした佐味田川がちょうど新しい町と古い町を境のようにして流れていると書きましたが、その古い側の町に当たる方です。バス路線が通る道から一歩内側に入った狭い道には旧街道の雰囲気が漂う町並があり、重厚な造りの家屋、ひっそりと佇む小さな寺院、町を見守るように建つ地蔵堂などが見られる。ここも雰囲気的には環濠集落に当たるのだが、町を外れるにつれて道は上り坂になり、その先へと進んで行くと小高い所を通る中和幹線へと出る。奈良盆地の中央部を東西に抜けるように造られた道は車の通行量も多く雑然とした所、さっきまでの静かな町並の雰囲気は一気に現実のものへと替えられてしまったかのようである。









さて、いよいよ大和高田市へと入りました、橿原市と並んで奈良盆地中央部の主要都市となる所です。市の中心部は狭い範囲に近鉄大阪線大和高田駅、JR和歌山線高田駅、近鉄南大阪線高田市駅と主要な駅が3つもあり、近鉄の駅は両方とも特急が停車する。JR線も大阪への直通の快速が走っていて近鉄への対抗意識も見せている、いずれにしても大阪とのつながりが深い所だ。しかし駅から一歩入った所には古い町並や昔ながらの商店街など、地元の人達の生活につながる町並もあり、交通の要所もすぐに違った一面をうかがわせるシーンへと変わる。JR高田駅前のアーケードの商店街は狭い通りだが賑やかな所、ただちょっとシャッターが閉まった店も目立つのは時代からして仕方ない感じか。通りの途中にはさざんかホールへの入口があり、その手前には写真下3枚にある天神地蔵尊があり、市民の憩いの場にもなっている。おやおや、子供たちが集まってきたぞ、家族連れの姿も見える、何だろう?・・・と思っていると、地蔵尊の横の時計が鳴り出し音楽と共にからくりの仕掛けが始まった、こりゃ確かに子供は喜びそうだ。



















アーケードの商店街を抜けてバスが通る天神橋交差点を過ぎると、上の写真にあるようにまたまた古い町並へとたどり着く。昔ながらの商店街と言った感じだが人の姿はほとんど見かけない、みんな駅前の新興の商店にお客さんを取られてしまったのだろう。通りには昭和の時代を感じるレトロな造りの建物が並び一瞬文化財か、とも思ってしまいそうだがその類の建物はなさそう、時代の流れと共に寂れてしまったと言ったところか、よく見ると店名の文字がずれて落ちかけている店もありますからね、直そうと思わないのかな、もうずっとほったらかしにされてそう・・・。この町並の中心的な存在となっているのが写真3枚目~5枚目にある専立寺、山門と太鼓楼が目立つ大きな寺院は高田御坊と呼ばれ、周辺を形成していた寺内町は経済的中心な場所となって大和高田市の発展につながってきたとされている。そんな礎を支えてきた所も現在ではこんな状態・・・まあ仕方のないところなんでしょう、駅前の方には活気があり交通の要所として外部とのつながりが強くなってきた分、内側が廃れていってしまったと言ったところでしょうか。そんな大和高田ですが市の中心部から少し離れた所にはたくさんの環濠集落が点在している、次回はその町並を巡って行ってみようと思います、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました・・・・・・・・・・・まちみち



No.1372 天野川(2)

2020-07-09 00:41:39 | 文化財
よろしくお願いします。



















交野市、天野川


今回は天野川の第2回目、七夕は終わってしまいましたが七夕伝説の残る天の川はどんな所でしょうか、早速行って見ることとしましょう。
GWなのにひっそりとした園地を横目に国道168号線の山越えは終わり私市へと入りました、天野川は進行方向左手側、川に沿って進んで行くと、この川の支流が合流してくる場所にある私市水辺プラザへとたどり着く。この辺りは規制もされていないので、休日の一時を楽しんで来ている人達もちらほらと見かけるが、まだまだ寂しい感じの風景にしか思えない。自分(一人称)がここに来た目的は写真3枚目、7枚目の看板にあるようにここが土木遺産の場所だと言うこと、2つの砂防堰堤が国の登録有形文化財に指定されている。実はここには前にも来ていてこのブログでも紹介するはずだったが、大阪の登録有形文化財巡りの写真がうまくまとめきれなくてお蔵入りになってしまっていた、今回は川巡りの一環として再訪してやっとお伝えすることができるようになりました。分岐している方の堰堤は今は川の流れが代わったことで役目は終わっているが、天野川の方は写真にもあるように今もその役目を随行しています。














私市交差点を左に曲がると天野川に架かる私市橋、ここからは天野川沿いに遊歩道があって割とたくさんの人が歩いている。そりゃそうだよな~、せっかくのGWなのに家に閉じこもってたらそれこそ気分が悪くなりそう、やっぱり外の空気は吸いたくなるもんですよ。JR学研都市線を越えると遊歩道には色とりどりの花が並んで咲いていて、道行く人々の気持ちを和ませてくれている。今年は外出自粛で春の楽しみを奪われてしまった人も多かったことだろう、でも花を見るとやさぐれた気持ちも何だか救われたように感じます、遠くには行けなくても近場で気分を紛らわすのもいいでしょう。まあ結果論にはなっていまうのだが、この自粛期間は自分なりの楽しみ方を再発見するいい機会になったかも知れません・・・って言ってると、今度は自分(一人称)がステイホームする身になってしまった。でもやっぱりしおしおしていられない質は仕方のないところ、自転車がダメなら足があるやん!と言うことで休養中は近所を歩き回っていろいろと何やかんやを再発見してきました、またいつかその写真を公開できる機会も設けたいと思っています。


















話は逸れてしまいましたが、天野川巡りの方は遊歩道を進んで行って逢合橋へとたどり着く、ここは交野市の中心部と言った所、東高野街道から磐船街道が分かれる交通の要所となっていて、市の中心駅となる京阪交野市駅も近い。橋のたもとには万葉歌碑が立っている、どうやら七夕にちなんだ歌が刻まれているようだが、その辺りはまたいずれ万葉歌碑巡りの項を設けてのお伝えとしておきましょう。天野川巡りはこの先も川沿いの道を進んで行くが、ここはもう遊歩道ではなく風景もあまり見栄えがしない、天野川も雑草が生え放題で川の水の色も濁ったかのように見えている。向こう岸を通っているのは国道168号線、更にその向こうには無味乾燥な感じの住宅地が見えている、大阪府の郊外の衛星都市に当たる所だがどうも話が広がりそうにない風景だ。さて、そんな暇暇な川巡りとなってしまった天野川はいよいよ枚方市へと入って行く、生駒の山から始まった川がいよいよゴールの淀川へと流れ着く模様は次回にてお送りすることとなります、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました・・・・・・・・・・・まちみち