湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

霧の湖

2018-05-18 19:24:55 | ポエム
今日、湖は霧を纏っていた


ひんやりとした空気が
視界を阻んで
そのうち
全ての世界を
白い空気で覆い尽くすのでしょう


ハッキリと
見えなくてもいい

答えをキチンと出せば良いわけじゃない


ふんわりと霞がかかって
何もしなくとも
そこに時間が流れて


私の憂いなど
白い空気に紛れ飛んでゆくのでしょう



年を重ねて
一番良かったのは

余計な感情を
持ち続けることに
パワーを使いたくなくなったこと


忘れてしまう方を
取れるようになったこと


そうね
霧の彼方へと投げてしまえる


そして
一番シンプルな感情だけを
この胸に残せることができること


ね、そうでしょ





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