湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

嘘を愛する女

2018-05-06 23:25:06 | 日記
今年の1月に映画上映された同題の
小説を読み終えた


なかなか進まなかったのは
最初の10ページ


それを超したらノンストップで読破


映画は見ていないけれど
私の頭の中でも
長澤まさみさんと、高橋一生くんが物語を織り成していく。


5年間、同棲していた相手が
ある日突然、知らない街で
クモ膜下出血で、倒れてしまう。


所持品からは、身元が分からない。
自分の知っていた名前も、
職業も違うと判明してくる。
5年間の同棲した事実はなんだったのか


嘘で塗られた彼は『誰?』


ほんの些細な手がかりを元に
彼の生まれ故郷にたどり着く。


その旅先の居酒屋の女将が言う


『その人が自分の何だろうが関係ないゎ。大切っていうのは、想う気持ちのことだもの』


ズドーンと響いた言葉


そうね
その人が何であっても
自分との関係なんかより
その人が
いかに大切だって想う気持ちって
かけがえのないもの
偽りのない自分の思いのはず


そのあとの
小説の展開に泣けたけど


人は、愛する人と巡り合うと
再生できるんだー。





ノッテイングヒルの恋人

2018-05-06 10:00:22 | 日記
お天気はまあまあってとこかしら
町はざわめいて
人は楽しげに見える GW


私は家にいる


友達から
今度、3度目の結婚しますと
吉報が届いたり


とある人から
旧友との途絶えてた親交が
復活しましたって話で
なんだか文字が弾んで見えた連絡が入ったり


若い友人から
駅前のトマト大福を食べにいきましょうかと
お誘いの日時まで指定してきたり


様々な連絡が入ってくるけど
今年の私のGWは、
古いご仏壇から
新しいご仏壇のお魂のお引越しの法要が一番のメインイベント


先月から
田舎からお位牌を持ってきて
新しいご仏壇に据える
古いご仏壇の供養をする


その作業に
私の魂の3分の1は、消費された?
捧げたのかしら。


とにかく
生気は抜かれて
半分くらいこの世のものという感覚が麻痺していたような


なんとか
立て直したいと思いつつ
体の中から湧き出して来ない何かが
私の体を沈めている感じ



娘が法要のために帰省していたが
家人は、離れの囲炉裏部屋が
シロアリに食われてると
自分が作ったものだから
必死に補修に取り掛かったまま


そうして法要が終われば
娘も都会に帰ってしまった


私は1人


まだまだ片付けはしなきゃいけないけれど

どうしても
どうしても片付けられずにいて


古いご仏壇の前に座ると
長い間、両親が手を合わせている姿が目に焼き付いてしまっていて
果たしてこれを焼けるのか
自信がないまま涙だけは溢れてくるから不思議


だから、
何にも考えずにすむように


1人で映画を見てた


もう何回見ただろう
『ノッティングヒルの恋人』


最後の最後に
幸せな2人が映って
ステキな歌が始まる

『She』

アズナブールのカバーらしいけれど
やっぱり
エルビスコステロが歌うから好きなのかもしれないね

コステロが歌うこの歌が好き



僕は彼女の笑顔も涙も受け止めて
全てを僕の思い出にするよ
彼女がどこにいても
いなくても
だって 僕の人生の意味は『彼女 だから ♫




単なる逃避した時間
その場しのぎかもしれないけれど
今は何にも考えたくない感じ。
ハッピーエンドが沁みる



あれやこれやと
楽しげなものには興味はもつが
やはり、落ち着くとこに落ち着いてしまうと


どうして
私はここにいるんだろうって。


まだまだ
時間は必要かなー。




She / 忘れじの面影 [日本語訳付き]  エルビス・コステロ