湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

鉛色の空

2019-02-20 17:57:26 | ポエム
空が鉛色に
蓋をされていく


だから
写真編集のブラックポイント


数値をあげて見ているようだよ


街並みは
鉛色に負けまいと
クッキリと浮かび上がろうとするから
すぐ手の届きそうな近さなんだ


もうすぐ雨かな
イナビカリかな


急き立てられて
も少し話をしたいのに
仕方なく立ち上がって
その場を去らなきゃいけないような


そんな気持ちに似ていて


も少し
も少し


このままじゃダメなの?


いつ
空から
何が降ってくるかもしれないからさ


鉛色のうちに
お家に帰ろう


鉛色のうちに
静かに帰ろう


そんな時に限って
近く見えた街


一生懸命帰ろうとしても
本当は
すごくすごく
遠い場所にいたのかな
なかなかたどり着けないよ


空のマジック


夕闇迫る時間


少しでも
明るい場所を
無意識に探している


あれほど
居心地の良かった場所は
もうなかったんだって


そんな時ほど
なおさら悔しく思うんだ


なおさら愛おしく思うんだ










森の優しさ

2019-02-19 17:48:26 | 日記
傘にかかる雫の音は
パラパラと

ナイロンの
新しい素材は
軽々しい音だけれど
今日は
そのくらいがちょうどいい


どれぐらいだろう
この参道の森を歩くのは、、、。


前に歩いた時は
まだ私には両親がいたころ


2人を見送り
そして、一年が過ぎるのを待ち
節分を超えて
自分の誕生日となった
雨水の日らしく
やっぱり今日も雨で笑ってしまう


かなりの降りようなのに
あまりの森の深さで
雨粒はかからない


けれど
空に近い上
葉っぱ達から
雨粒を両手で受け止めて


少しだけ吸い込んで
まぶたの中のように

溜めてから
少しだけ丸めて落とすから

そこで
突き刺さるような雨粒でなくなる


参道の道はまだそれほど濡れてない
森の木々達は
たくさん恵の水を吸い込んでくれている


私に乾いた場所の
行く道を案内してくれるかのように
私は森に吸い込まれていく


それがあたたかくて
色んなことを思い出し
歩いている途中で
はらはらと流れでてくる涙


頬に
雨粒がかかってしまったわけじゃない


あいかわらず
パラパラと
軽い雫の音がする


パラパラ

はらはら


雨は優しい

森も優しい


時は進んでいるけれど

私を待っていてくれたようだね。


ありがとうって

森の木々達にご挨拶をしながら

























2月19日、雨水

2019-02-19 00:10:45 | 日記
どうもこの日は
雨模様の日が多い


それもそのはず
二十四節気で言われる『雨水』


春の訪れとともに
草木のための雨が降る


すべてのものを潤し
循環し恵みをもたらす水を与えてくれるといわれる


昔々、私は雨女と言われた
この日に生まれたものの宿命のようなものが
いつもつきまとってしまっていた

とあるある日から
雨でも悪いわけではない
晴れじゃないだけ

雨が降るからこそ
草木は育ち
また、太陽の光も一段と感じられるというもの。

私の誕生日を母はいつの間にか
忘れるようになった

それはそれで
自分本位ではなく哀しさがこみ上げる

別段何もなくても
そこには言葉があった

年老いて
身動きとれなくなってしまってから
母は私へと、一万円札を差し出すようになった。

何にもしてあげられないけど
好きなものを買いなさいと

昔の人は、お金をむき出しでは手渡さない
紙も封筒も持ち合わせがないから
テッシュに包んでてわたそとする

最初は『いらないよ』って
断ってはいても
あまりの体の衰退から
ここは素直に気持ちを頂くことが
気持ちを汲み取ることだと受け取っていた

それも、三年ほどだったかー。

今から、2年前
今から考えれば、私の誕生日を忘れても
数日後に思い出し
紙包みを渡してくれたのが最後となる


それまでもらったものは
私は靴下あたりを買って
残りは母が使える母のためのものを
こっそり買ってきてあげたりしていた

けれど最後にもらった紙包みは
私の財布の隅にある

使えない

使えるもんじゃない

母がか細い手で握りしめたクシャクシャの
テッシュの紙包みの中に入れた一万円札は
使えないまま私のお守りとなった


そして
私の誕生日は
母が私を生んでくれた日という日は

痛みをこらえ
この世に生を授けてくれた

たとえそれが
神さまの御心であったにしても
痛みは母の感じたもの

そうして私が生まれたことを
思い出す日となる

生んでくれた感謝を真摯に感じる日

今までのように
浮かれて
誕生日おめでとう
ありがとうって言うのとは違う

厳かで静かな感謝の日となる


ご仏壇にお線香をつけて
感謝に手を合わしたら

この一年半の間に
行けなかった近くの神宮にお参りをしてこよう

神さまに手を合わせる

そうしょうと
随分前に決めたこと

静かに自分の誕生日を過ごすことにしょう






ママ友とのランチ

2019-02-18 22:41:08 | 日記
山小屋風の建物
薪ストーブの暖炉があるカフェ
ヘルシーランチを求め

3ヶ月前に始まった『ママ友の会』
6人の集う集まり。

LINEのグループを作り

あれこれとやり取りの後
3ヶ月毎の集まりとなった、今日は2回目となる。

ランチの後は
私の家でのお茶会へ突入のお決まり。


しかし、
みんなよく喋る(笑)


私がお喋りとて、割って入らなきゃいけないことに疲れてしまうから
私は話を振られたときだけ答えることにして
目の前の話が
二転三転
もしくは、交差しながら
何人で話しているのか分からないほどになる。


よく食べ、よく飲み、よく話す。


最後は
『太っちゃいやだから〜』


女子は、いくつになっても
沢山食べたあとに出てくるダイエット話


今からセーブなんてことは
全くなくて
いつからセーブするのだろう


しかし、子育てが一段落し
介護を終えたもの
仕事が定年を迎え退いたもの
仕事を持っている人の休みを重点に
ランチの日を決めたのだから
日頃の話を持ち寄る形は
そりゃ、もう〜誰も止められない勢い


ちょうど、年が真ん中の私は
両方から引っ張られて、話を聞くことになるから、普段より大人しくなる感じ。


それを良いことに
介護を終えた私に
アッサリ立ち直ったねとバッサリやられる


決して、道のりは、涙無くして語れないが
それを言ったところでなんになろう


はいはい、そぉお?とばかりに
笑ってうなづいていた。


人はみなそれぞれ
色んな問題を抱えているものだよ


少し違った場所で
みんなを見ている感覚


楽だけで
実にはならないが
バカ話だけでも面白い


みな、学歴も肩書きもないけれど
腹の白い人ばかり


腹の探り合いがないだけでも
居心地のよい空気感に
我が身を漂わせてる感じが
とても不思議で面白かった。


しかし、ママ友って
不思議なご縁のもとの集まりだね。
よく考えたら
誰一人、子供達の親友のママはいない
ママ友とは言うけど
子供とは、離れたところのご縁になるのでしょうね。







月影とティラミス

2019-02-17 23:09:26 | 日記
はぁーっ
終わったって
一段落の午後11時


明日はママとも達がくるというから
和風ティラミスを作ってたんだー


そんな難しいスィーツじゃない
マスカロポーネと生クリーム
白味噌を入れて全部混ぜて
下地にクラッカーを敷いて
きな粉をかけてから
黒豆を乗せただけ


甘さは控えめに
乳脂肪も少なさめに


かつては
シュークリームやパウンドケーキは
簡単に作っていたものの
最近はもう久しく作ってないね


ふと
時計とカレンダーを見て
明々後日が満月だったなぁって


それじゃ
すこしはお月様も
まん丸に近くなるんだなぁって
そんなに寒さを感じない外に出でみた


満月の前後の夜は
夜でも月夜で明るいから
周りのものがよく見えるね


自分の立っている周りが
いつになく明るくって
どうしてって思いながら
夜空を見上げたんだ


お月様が見当たらない

探せない

どこ?


もうすぐスーパームーンを迎えるお月様は
ほぼ自分の真上に来ていた


頭の上
はるか遠くにいて
輝きを増していた


自分の立っている場所の周りが
やけに明るいことの意味がわかった


さっきまで不思議だったこと


自分にくっついているはずの月影が
小さくて小さくて
申し訳なさげに
私に付いてきていたからだ


月夜に月影が
地面に人の形の地図を落とす


私の心は
どの辺にあるのだろう


星影は、影と呼ぶけどヒカリそのもの

月影は、月に照らし出された影そのもの


同じ空で輝いていながら
意味の違う影を描く


それでも
空を分け合い
そのコントラストを描いてくれている


くっついたり離れたり

長くなったり短くなったり


きっと
人と人の繋がりも
宇宙のように
照らし出された場所と
影という場所で


出会ったり
別れたり


ヒカリを増したり
ヒカリを弱めたり


めぐりゆくものの
運命はきっと
いにしえから決まっているのかもしれない


明々後日
乙女座の満月は
『12星座の薬箱』と呼ばれている


どんな人でも、今も、価値ある未来をも
推し量って癒してくれる乙女座ならではの
意味なのでしょうね。


私のドラゴンヘッドでもある『乙女座』
見て見ぬふりはできないほど
何かしらの影響はあるから


自分を癒すのかしら
誰かを癒すのかしら


まずは
自分のこころを探してからだね