その保育園は、深い緑の公園を抜けたところにありました。
閑静な住宅街の片隅に建つ
シックな茶色の佇まい。
オートロックの扉を開けてもらい
中に入ると、にこにこ出迎えてくれる
若い女性の先生。
この感じ、なつかしいです。
ムスメを保育園に預けてた時代、
遠い昔になりました。
でも、働く母を支えてくれるあたたかな笑顔は変わらずそこにあるんですね。
内装がとても可愛らしく優しい雰囲気で、窓ガラスのひとつひとつにも素敵なシールがさりげなく。
「うわぁーこんなに素敵な園なら私も通いたいー」などといったら、すぐ後ろから「ありがとうございます!」と先生。い、いたんですね(>_<)知らなかった。
今回のミッションは、ここの部屋を借りて新たにはじめる教室の説明会の手伝い。
はじめに聞いていたのは、わらわらっとなりがちな園児さんらを脱走したりしないように囲いこむ係。牧羊犬ね。
ですが当日になって、学力テストをさせて様子を観察しレポート書いて採点、といわれてしまい、ひるみました。
学力テストといっても、園児さんの場合は手助けが必要です。それがどのくらいになるかは、個人差がとても大きい。
問題文を読めるか、意味が理解できるか、解答のしかたはわかるか、正解したのはまぐれか実力か、などなど、気を抜いてはいられません。
その前に、ちゃんと椅子に座ってじっとしてられるのか、えんぴつはちゃんと持てるのか、字がかけるのか、意思疏通が可能なのか、不安なことだらけです。
私の担当は年長の女の子三人。
席につくなり、ひとりが
「わたし、おべんきょうだいすき!」
といいます。くるくる動く瞳が明るい、いっぽん抜けた前歯のキュートな子。
もうひとりも負けずに、
「わたしもやってるよ、しまじろうだもん!」先の子よりは控えめですが賢そうな目をしています。
三人目はあまりお勉強には自信なさそうですが、「すうじはよめるよ」と言います。
この時点で楽勝確定です。
そしてやっぱり女の子はすごいなとおもったのが
「なぜ今日はこんなイベントをしてるのか」
「なぜこの園がターゲットとなったのか」
「なぜ自分が試験を受けることになったのか」
などの質問が矢継ぎ早に。
ありのまま答えます。変にごまかしたりてきとーなことを言うのはきらいです。それに、ちゃんとまともに答えるひとなのかどうかを相手も見極めようとしてるんです。
やがて先生がやってきて、スタートの合図。まずはお名前を書きます。なかなかよい字を書きます。ひとりは左利きでした。
問題文、二人はすらすら読めます。もうひとりはつっかえるけど読めます。ところどころ、設問の意味や解答法を確認してきますが、ほぼ満点。すばらしい。
おわったー!というので、もういちどぜんぶひらいて、わすれちゃったところがないかみてごらん、というと、ぱらぱら見ます。ひとりが、「ああっ!こくごのおなまえかくとこ、わすれてた!」と慌てて書きます。気づいてよかったね。
それから時間つぶしに、二人は折り紙を、ひとりは絵本を持ってきました。
うさぎ、やっこ、ふね、りぼん。よく知ってるなあ。私はリクエストの、つるとカメラを折りました。
絵本の子は「ねずみのよめいり」「はだかのおうさま」などを熱心に読んでいます。
やがてお母さんが次々お迎えにやってきて、帰ってゆきます。
あれ?ひとり戻ってきた。
「これ、いもうと。」わぁ、ほんとによく似てる。おでこに冷えピタはってます。手には、さっきお姉さんの折ったたくさんの折り紙を大事そうに持っています。
今日はがんばってテストしたね、よくできるからびっくりしたよ、というと、少し照れたように帰ってゆきました。
こどもを塾に通わせたいけど、働いていて送迎がむずかしいというお母さんにとっては、保育園のなかで開かれる教室はありがたい存在だとおもいます。
運営する側にとっても、集客がコンスタントに見込めるよい環境。
ただし、幼児指導にはそれなりに人手が必要ですから、そこの手当てが最大の問題です。
おべんきょうだいすきな気持ちを持ち続けられるかは、指導者次第だと思います。応援するから、がんばってほしいのです。
そして、幼児さんと関わるといつも思う、「ちいさい子の来る教室っていいなあ」ってこと。さんすう、こくご、おうた、おえかき、お菓子作り、いろーんなことやって、「これがすき!得意!」っていうのがひとつでもみつかったら、
それを支えに大きくなれるんじゃないかなあと思うのです。
ちなみに私は、歌をうたうことと作文書くことだけは、ほめられました(*^^*)
あとはだめでも、それでどうにか楽しく前向きにやってこれた気がします。
今日出会えたお子さんたちが、どんな大人になるのか、とても楽しみです。
成長する姿をみていたいなあ。
(なのでぜひ入会してね。(笑))
閑静な住宅街の片隅に建つ
シックな茶色の佇まい。
オートロックの扉を開けてもらい
中に入ると、にこにこ出迎えてくれる
若い女性の先生。
この感じ、なつかしいです。
ムスメを保育園に預けてた時代、
遠い昔になりました。
でも、働く母を支えてくれるあたたかな笑顔は変わらずそこにあるんですね。
内装がとても可愛らしく優しい雰囲気で、窓ガラスのひとつひとつにも素敵なシールがさりげなく。
「うわぁーこんなに素敵な園なら私も通いたいー」などといったら、すぐ後ろから「ありがとうございます!」と先生。い、いたんですね(>_<)知らなかった。
今回のミッションは、ここの部屋を借りて新たにはじめる教室の説明会の手伝い。
はじめに聞いていたのは、わらわらっとなりがちな園児さんらを脱走したりしないように囲いこむ係。牧羊犬ね。
ですが当日になって、学力テストをさせて様子を観察しレポート書いて採点、といわれてしまい、ひるみました。
学力テストといっても、園児さんの場合は手助けが必要です。それがどのくらいになるかは、個人差がとても大きい。
問題文を読めるか、意味が理解できるか、解答のしかたはわかるか、正解したのはまぐれか実力か、などなど、気を抜いてはいられません。
その前に、ちゃんと椅子に座ってじっとしてられるのか、えんぴつはちゃんと持てるのか、字がかけるのか、意思疏通が可能なのか、不安なことだらけです。
私の担当は年長の女の子三人。
席につくなり、ひとりが
「わたし、おべんきょうだいすき!」
といいます。くるくる動く瞳が明るい、いっぽん抜けた前歯のキュートな子。
もうひとりも負けずに、
「わたしもやってるよ、しまじろうだもん!」先の子よりは控えめですが賢そうな目をしています。
三人目はあまりお勉強には自信なさそうですが、「すうじはよめるよ」と言います。
この時点で楽勝確定です。
そしてやっぱり女の子はすごいなとおもったのが
「なぜ今日はこんなイベントをしてるのか」
「なぜこの園がターゲットとなったのか」
「なぜ自分が試験を受けることになったのか」
などの質問が矢継ぎ早に。
ありのまま答えます。変にごまかしたりてきとーなことを言うのはきらいです。それに、ちゃんとまともに答えるひとなのかどうかを相手も見極めようとしてるんです。
やがて先生がやってきて、スタートの合図。まずはお名前を書きます。なかなかよい字を書きます。ひとりは左利きでした。
問題文、二人はすらすら読めます。もうひとりはつっかえるけど読めます。ところどころ、設問の意味や解答法を確認してきますが、ほぼ満点。すばらしい。
おわったー!というので、もういちどぜんぶひらいて、わすれちゃったところがないかみてごらん、というと、ぱらぱら見ます。ひとりが、「ああっ!こくごのおなまえかくとこ、わすれてた!」と慌てて書きます。気づいてよかったね。
それから時間つぶしに、二人は折り紙を、ひとりは絵本を持ってきました。
うさぎ、やっこ、ふね、りぼん。よく知ってるなあ。私はリクエストの、つるとカメラを折りました。
絵本の子は「ねずみのよめいり」「はだかのおうさま」などを熱心に読んでいます。
やがてお母さんが次々お迎えにやってきて、帰ってゆきます。
あれ?ひとり戻ってきた。
「これ、いもうと。」わぁ、ほんとによく似てる。おでこに冷えピタはってます。手には、さっきお姉さんの折ったたくさんの折り紙を大事そうに持っています。
今日はがんばってテストしたね、よくできるからびっくりしたよ、というと、少し照れたように帰ってゆきました。
こどもを塾に通わせたいけど、働いていて送迎がむずかしいというお母さんにとっては、保育園のなかで開かれる教室はありがたい存在だとおもいます。
運営する側にとっても、集客がコンスタントに見込めるよい環境。
ただし、幼児指導にはそれなりに人手が必要ですから、そこの手当てが最大の問題です。
おべんきょうだいすきな気持ちを持ち続けられるかは、指導者次第だと思います。応援するから、がんばってほしいのです。
そして、幼児さんと関わるといつも思う、「ちいさい子の来る教室っていいなあ」ってこと。さんすう、こくご、おうた、おえかき、お菓子作り、いろーんなことやって、「これがすき!得意!」っていうのがひとつでもみつかったら、
それを支えに大きくなれるんじゃないかなあと思うのです。
ちなみに私は、歌をうたうことと作文書くことだけは、ほめられました(*^^*)
あとはだめでも、それでどうにか楽しく前向きにやってこれた気がします。
今日出会えたお子さんたちが、どんな大人になるのか、とても楽しみです。
成長する姿をみていたいなあ。
(なのでぜひ入会してね。(笑))