まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

愛子のお茶

2017-07-16 09:30:18 | 日記


この夏も開催していただきました、
博識ってこの人のためにある言葉だ!でおなじみ
我らが河野さんの中国茶会。
終わってみれば10種6時間の大宴会です。
これはね、最初から計画してたんじゃ無理なことですよ。
お茶の持つ力ですね。

名前だけはよく知ってる
「凍頂烏龍茶」や
プーアールの「黒茶」
前回感動した「碧螺春」(ピロチュン、と発音します)
という中国緑茶
もひとつ緑茶「明前金奨恵明茶」
薫製の中国紅茶「薫香正山小種」
広州の青茶「嶺頭単叢」は
訳するとブルーマウンテンシングルモルトね。




変わったところでは
菊の花のお茶や、弟切草のお茶も。

河野さんが用意してくれたお茶請けは
ドライフルーツやチーズ、麩まんじゅう

さらに「くるみっこ」まで!

参加者の皆さんの持ち寄りは
ギンビスアスパラガス、味噌かりんと、
銀座メロン、贅沢な手作りスコーン
我が家は昨日の出張土産の赤福です。

小さくて可愛らしい茶器が
たくさん並んだ様子にワクワク。
だいたい、「お茶会」って響きに萌える体質。

河野さんが次々とお茶を淹れてくれながら
淀みなく説明をしてくださいます。
もともとは政治をするためのツール、
4000年の歴史を支えたと言っても
大袈裟じゃないかもしれない
長くて深いお茶の世界。

とりわけ謎めいてるのが
愛子さんの話。
今回もピロチュンはその銘柄に
「愛子謹製」とついています。
今はもはや希少となった
伝統製法でお茶を作る愛子さん。
市場に流通するものではなく
「その筋」に携わっていないと
手に入れることはできないお茶だそうです。
つまり河野さんはその筋の人ね。
(今現在は足抜け?してるそうです)

一煎、二煎と淹れるたびに
印象がガラリと変わります。
お茶を飲みながら男子らが
「そう来たのか愛子!」
「おお今度はそんな風なのか愛子!」
とかって大騒ぎするので
なんとなくムカついてネット検索してみたけど
それっぽい人に当たりません。
知る人ぞ知る、なんだろうなあ。
何歳くらいでどんな顔なのか見たかった。
たかが20ccくらいのものに
これだけ心を動かされるなんて、と
驚きます。

一煎目は香りを
二煎目からは苦味や旨味を
お湯の温度や注ぎ方、抽出時間など
匠の技で煎れてくれる河野さん。
紅茶みたいに砂時計を使ったりすることなく
観察と経験値でタイミングを見ています。
蓋椀は相当熱いと思うんだけど
熱い熱いってやるのはカッコ悪いんだって。

飲んだ後の葉っぱの姿を眺めるのも
中国茶のお楽しみ。
ずらりと並ぶと圧巻です。
新鮮さを味わうものから
経年変化を楽しむものまで
なんかほんと、欲張りだな。

最後は洗い物大会で幕を閉じましたとさ。

河野さん、楽しい時間をありがとうございました!