私は人間では無いらしい?
人間という皮を被った化け物なのだ。
見た目は人間に見えるが、化け物なのだ。
自分の病気のことを知れば知るほど、自分がそう思えてならない。
友達が去って行く。
私の病名がわかると去って行く。
つきあい方が変わって行く。
普通の人と同じような目で見なくなる。
おそらく母は私を産んだことを後悔しているだろう?
私を育てたことも後悔しているだろう?
化け物を産み、化け物を育てたのだ。
従って今、私が死んだところで悲しむ人などいるわけがない。
葬式などやろうものなら義理で来るのだ。
情けない話だ。
言葉は一応日本語を話すが、本来は化け物なのだ。
旅行に行けば行ったで、化け物の皮が見えた時点で人々は私の前からサーッと引くのだ。
人間の形で新幹線やホテルを予約する。
が、そこに一度化け物の形が見えれば拒否されかねない。
どうぞ化け物の私で良ければお付き合いください。
芸能人は化け物をファンに持ったことで嫌な思いをしているだろう?
こんな私でも人間と見てくれるならそれはそれでうれしい。
人間扱いしてくれるならそれはそれでうれしい。
しかし、この世の中に私と同じ病気を抱えた人は大勢いるのだ。
その大勢はすべてが化け物では無い。
その証拠にあの某有名作家の家族は彼を化け物とは見ていなかった。