同居の母を掛かり付けの内科の健康診断に連れていく。
ところが
つい先週血液検査も尿検査もしたばかりだった!
それなのに母は健康診断がしたいと言うので、申し込んだのが今日だった。
病院に行くも尿検査の時点で「この間尿検査も血液検査もしたばかりだから秋にしませんか?」と、言われる。
「おかしいと思ったのよね!」と、言う母をなだめるも、本人が来たいと言うので来たのだ。
それ以前に先々週健康診断の検査の書類を書いたのだ。ましてや先週予約までしたのだ。
それでもこのところ食欲の無い母のために私が診察室で先生に話を聞いてくると言って診察室に入った。
いゃあ私が診察室に入ったのは先生に母の認知症の話をしたかったのだ。
先生に長いこと話していると母が不思議に思うので、手っ取り早く母が認知症らしい話をし、病院に連れていきたい話もし、総合病院の認知症外来への紹介状を書いてもらい、ついでに食事の話もすると、身長に対して良い体重ですよと!
診察室から待合室に出ると案の定母は何かを察したらしく私に聞いてきた。
私は身長に対して今の体重が良いことを告げて、何でも良く食べるように話した。
母いわく「私は好き嫌いはそんなに無いわよ!」と!
無いわよと、言うが硬いの❗️
しょっぱいの!と、うるさい!
元より入れ歯だからかご飯までも硬いと!
ろくに食事もせずに私は10日以上たっていた。
別に拒食症でもない。
夕食の支度をし、食卓に着こうと母や夫を呼ぶと、母が流しにあるフライパンやボールやその他の洗い物を見つけて洗い始めるので、私が母からスポンジを取り上げ仕方なしに食事もせずに洗うはめになるのだ。
したがって食卓につく頃にはすべてが冷めている有り様だ!
母は認知症が始まってからは洗い物を済ませてから食べてほしそうだったし、私が食べているそばからまるでさっさと洗えと言わんばかりの形相で私を見るので、私は5分で食べなければならなかった。
わたしは5分で夕食を済ますと、また、母がさっさと片付けろ!
見たいな形相で私を見るので5分で片付けをしなければならなかった。
ゆっくり食事をするということは自宅では皆無に近かった。
一日のすべてを監視されて過ごさなければならなかった。
外出すればやおら杖を突き途中まで後を着けてくることさえあったのだ。
そんな日々を過ごしている私がおかしくならないわけがない。
わたしはろくに寝れなくなった。
朝はろくに寝てもいずに5時か6時には起きて家事をこなした。
それもほとんど座りもせずに家事をこなした。
大したことをしたわけでもないのに時間は過ぎ、瞬く間に3時間はたって行くのだ。
座ったのはトイレの便座ぐらいだからか始末に悪い。
早朝お風呂の掃除をすれば怒られ、夕方すれば嫌な顔をされた。
仕方なく終い湯の後に裸でお風呂の掃除をする始末だった。
朝は9時頃まで家事をこなすので、自分が朝食を食べる暇さえなかった。
お使いに行けば行ったでなかなか帰ってこないのは芸能人の追っかけだと思われた。
そもそも市内の2つあるショッピングモールでも芸能人の追っかけと決めつけられるのにはいささか参った!
市内の良くいくスーパーでたまたま会った友人とも会話さえ出来ずに軽い挨拶で帰らなければならなかった。
ほんの少しの洗濯物を持ってきて洗濯をしてくれと言うのには腹が立ったがしないわけにはいかなかった。
おまけに自分なりの干し方があるようで、私が干そうものなら洗濯物を私から取り上げて干すのだ。
やおら私が干したものを干し直すことさえもある始末だった。
夕方は夕食の支度をし、主人に食べてもらうのだが、母を呼ぶと母は斜め右に座り、うつむいて食べるので、うつ病の人のようにも見受けられた。
ご飯が硬いと言う。
出されたおかずが硬いと言う。
あからさまに自分の嫌いなおかずは文句を言う。
鯖が嫌い!
食卓に例え鯖の味噌煮であっても鯖の話をし「鯖は生き腐れがあるんだよ!やたらに買ってくるものじゃあないんだよ!」と、言う!
どうも鯖にはアニサキスがいると思っているようで、例え味噌煮と言えども嫌がるのだ。
一度シメサバも嫌がった。
鰹も食べない。
買ってきた鰹のたたきにあからさまに文句を言った。
これもアニサキスのことらしい?
そんなことを言ったら食べるものなどなくなるのだ。
とにかく子供の頃に食べつけなかったものは食べないのだ。
ましてや嫌いなものは食べないのだ。
ある時、すき焼きにネギ1本を刻んで入れたらネギが大量だと怒られた。
前にも書いたが掃除の仕方も自分なりのやり方があるらしく、人がやったものはたとえ娘の私でも気に入らないようで、あからさまにやり直すのだ。
掃除をしたことを自慢もするようになった。
トイレ掃除を2日間かかってやったと言った。
私はトイレ掃除に48時間もかかるのかと心で思ったが、そんなことを言えば喧嘩になるので、言わなかった。
わずか1畳に満たないトイレなど頑張っても30分もあれば終わるのだ。
21日に田舎の母の妹が来ると言う。
その21日を木曜日だと言う。
おまけに宇都宮の母と弟が来るのに、川崎の母の弟が来ると勘違いしている。
その事は何度もカレンダーを見せて21日は日曜日であることを覚えさえ理解させた。
また、弟の名前を何度も言わせ、やっと宇都宮の弟が来ると理解した。
どうやら妹と弟に自分の断捨離を頼みたいようだった。
娘の私では片付けられないと思っているのだ。
あれもこれも捨てたいと思っているようだが、捨てたら捨てたで、あれもない!これもない!と、騒ぐのだ!騒ぐことは目に見えているのだ。
以前に東京の妹が持ってきた服が大きすぎて着れないと言い、私のまだ若い従妹にあげたいと言い出したのには驚いた。
何せ80近い妹が持ってきた服が50代にもならない従妹にあげたいと!
母はやたらと几帳面だ。
ずぼらな私と違い、きちんと家計簿を付けている。
このところ病院へのタクシー代にかさみ、1ヶ月で何万円とぼやいている。
私も一日の大半を母の目を気にして過ごしている。
お使いに行けば行ったでさっさと帰るので、ゆっくりお茶をしたことさえも無い有り様だ。
物音一つで飛んでくるので、片付けも出来ないままのゴミ屋敷に住んでいる。
このところやおら真夜中に片付ける始末でろくに寝てもいない。
我が身こそ断捨離をと思えども出来ずにいるのが現状です。
こんな時に頼れる者も人も誰一人としていないことは哀れだと思う。
何しろちょっと出掛けるのにも行き先を告げなければならない。
場合によっては帰る時間さえも言うのだ。
自宅の側を踏み切りがあるが、この踏み切りがくせ者で空かずの踏み切りと来ているので、一度事故などがあろうとするとこの間は1時間も待たされたのだ。
帰ってその話を母にするが、疑いの様子?
2度ほど同じ話をしたらえらく怒られた。