結婚したら子供を産んで子育てがしたかった。
ところが結婚して2年目である大学病院に不妊治療に通うことになるのだ。
約4年間の不妊治療の末に子供を産むことをあきらめた。
高額な不妊治療のお金にそのたびに病院に寄り、仕事を遅れていく主人がいる。
街を歩けば楽しそうな親子連れを見かける。
特に旦那の趣味で行くところは親子連れが多かった。
映画館もイベント会場も親子連ればかりだった。
32歳で結婚した私は34歳で不妊治療を始める。
38歳で結婚した旦那は40歳で不妊治療に立ち向かうことになるのだ。
不妊治療を4年であきらめた。
他所からもらう。
世間体もありそういう選択肢は選ばなかった。
世の中の他人は45歳になった私に「赤ちゃんはまだ?」
「まだ大丈夫よ」などと心無い言葉をかけるのだ。
悲しい現実がそこにあるのだ。
主人は糖尿病と高血圧を患っている。
結婚した当初は無かったものだ。
身長が低いだけで至って健康だと…。
糖尿病と高血圧は主人の亡くなった母もそうだったし、兄もそうだ。
私はと言えば70歳で働けなくなった母を引き取り同居した。
底には悲しい現実が 待ち受けていたのだ。
そもそも私は結婚するまで母の管理下の下にいた。
結婚で自由を勝ち取ったと思った私に現実は甘くは無かったのだ。
何分にも母の話では私が留守の時に母は我が家に着ていたのだ。
鍵も無くは入れない部屋です。
庭の草むしりをして帰りを待っていたのだ。
ところがすぐには帰らない私に、母はあきらめて帰ったのだ。
同居をしたら再び母は私を自分の管理下に置いた。
夫婦の会話に割り込んでくる。
私たちが寝るまで起きている。
休日は「どこへ行く?」「何しに行く?」「何時に帰る?」
そんなことは当たり前のように聞いてきた。
お使いに行けば買ってきたものを聞かれる。
自分に必要のないものや気に入ら物は文句を言う。
現実はそんなに甘くはないのだ。
この話は続きます。