『朝日のようにさわやかに』 MJQ(モダン・ジャズ・クワルテット)
”Softly as in a Morning Sunrise” Modern Jazz Quartet 【YOUTUBEより】
1928年にブロードウェイミュージカルのためにシグマンド・ロンバーグが作曲、オスカー・ハマースタイン・ジュニアが
作詞したもので、この原作をもとに1930年制作のアメリカ映画『ニュウ・ムーン』でも劇中歌として使われています。
初演の時にはタンゴ風だったのですが、やがてはジャズのスタンダード・ナンバーとして幅広く知られる名曲になりました。
今回紹介するMJQ(モダン・ジャズ・クワルテット)は、1952年にミルト・ジャクソンらによって結成されています。
当初のメンバーはミルト・ジャクソン(ヴィブラフォン)、ジョン・ルイス(ピアノ)、パーシー・ヒース(ベース)、ケニー・クラーク
(ドラム)となっており、結成直前はMJQ(ミルト・ジャクソン・カルテット)となっていたのですが、モダン・ジャズ・クワルテットと
なってからはバンド・リーダーを持たず、四人がそれぞれ対等関係になっています。
また、オスカー・ハマースタイン・ジュニアの詞の内容は
朝日のようにひっそりと
生まれたばかりの一日に
愛の光は忍び込んでくる
…そして
夕陽のようにひっそりと
光は束の間の幸せを与え
全てを奪い去っていく
つまり、朝日のようにそっと忍び込んできて、夕陽のように愛の全てを奪い去ってゆく… というもので、恋は恐ろしくて
儚いものだと綴っています。
邦題では「…さわやかに」となっていますが、かなり誤訳のようですね。
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