港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『7月11日』

2019-07-10 17:09:46 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆アニバル・トロイロ  Aníbal Troilo (1914.7.11~1975.5.19)



現代的スタイルによってフリオ・デ・カロの流れを受け継ぐアルゼンチン・タンゴの作曲家、バンドネオン奏者です。
ブエノスアイレス市アバスト地区に生まれ、11歳のときには楽団でバンドネオンを弾くぐらいの才能を示し、14歳の時に
プエイレドン・イ・コルドバのカフェでプロとしてデビューしました。以後、ファン・マグリオ、シリアコ・オルティス、
フリオ・デ・カロなどの名門楽団に在籍し、1937年に自身のオルケスタを結成しました。
音楽的な特徴としては、基本的にはフレオ・デ・カロの門下生として既存の楽曲に対する編曲の妙味を最大限に重視しながら
重厚なメロディーとハーモニーを大切にして、デ・カロ風の「枯れた演奏」にとどまらず、場合によってはそれよりも華麗に
表現しています。『バンドネオンの嘆き』と『踊り子』などがその双璧に当たるかもしれません。
また、生涯に500を超える作曲もこなしており、特に『チェ・バンドネオン』『スール』『イ・ア・ミ・ケ』などの歌曲に
佳作を残しています。

↓はアニバル・トロイロ楽団の『バンドネオンの嘆き』【YOUTUBEより】 


↓はアニバル・トロイロ楽団の『踊り子』【YOUTUBEより】 


↓はアニバル・トロイロ楽団の『花火』【YOUTUBEより】 


↓はアニバル・トロイロ楽団の『スール(南)』【YOUTUBEより】 


↓はアニバル・トロイロ楽団の『イ・ア・ミ・ケ』【YOUTUBEより】 



☆ユル・ブリンナー  Yul Brynner (1920.7.11~1985.10.10)



エキゾチックな風貌とスキンヘッドで強烈な個性を発揮したアメリカの俳優です。
スイス系モンゴル人の父親とルーマニア系の母親の間にサハリン(樺太)で生まれたといわれていますが定かではありません。
幼少時代は北京で育ち、13歳の時にパリに出てシルク・デュヴェール・サーカス団に入り、空中曲芸師となりましたが事故で
退団してしまいました。その後俳優を志し、パリのピトエフ・レパートリー一座を経てモスクワの劇団員に加わり、劇団と
共に渡米、そのまま一人アメリカに住み着いて俳優を目指しました。
第二次大戦後はCBS放送のディレクターなどをしていましたが、1950年にブロードウェイで主演した『王様と私』が大ヒット
となり、1956年の映画化でも主役のシャム王を演じて一気に大スターとなりました。
その後も『十戒』『ソロモンとシバの女王』などの史劇、『荒野の七人』などの西部劇、『隊長ブーリバ』などの活劇で
異色俳優として強烈な個性を発揮しました。

【主要出演作品】
1956年『王様と私』The King and I

1956年『十戒』The Ten Commandments

1956年『追想』Anastasia

1958年『カラマゾフの兄弟』The Brothers Karamazov
1959年『ソロモンとシバの女王』Solomon and Sheba

1960年『オルフェの遺言』Le testament d'Orphée

1960年『荒野の七人』The Magnificent Seven

1961年『ザーレンからの脱出』Escape from Zahrain
1962年『隊長ブーリバ』Taras Bulba
1963年『太陽の帝王』Kings of the Sun

1964年『あしやからの飛行』Flight from Ashiya
1964年『ガンファイトへの招待』Invitation to a Gunfighter
1965年『モリツリ』Morituri
1966年『悪のシンフォニー』Poppies Are Also Flowers
1966年『続・荒野の七人』Return of the Seven
1966年『トリプルクロス』Triple Cross
1969年『ネレトバの戦い』Bitka na Neretvi


【ご命日】

★ローレンス・オリヴィエ Laurence Olivier (1907.5.22~1989.7.11)



シェイクスピア劇の第一人者として舞台や映画で活躍したイギリスの俳優、映画監督。
主な監督兼出演作品として『ヘンリー五世』『ハムレット』『リチャード三世』『王子と踊子』などがある。


★ロバート・ライアン Robert Ryan (1909.11.11~1973.7.11)



西部劇からシリアスドラマなど幅広いジャンルで「頼れる男」を演じたハリウッド俳優。
主な出演作品として『緑色の髪の少年』『暴力行為』『罠』『誇り高き男』などがある。