港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『7月15日』

2019-07-14 15:05:43 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆アンリ・コルピ Henri Colpi (1921.7.15~2006.1.14)



ヌーヴェルヴァーク時代に、アラン・レネやアニュエス・ヴァルダなどを支えたセーヌ左岸派の映画人。
スイスのブーリグで生まれ、南仏セートで中等教育を受けた後モンペリエ大学で文学士号を取りました。その後パリに出て
映画雑誌「シネ・ダイジェスト」の編集に携わり映画監督批評事典を出版しました。コルピ自身は「シネ・ダイジェスト」で
アレクサンドル・アストリュックとの交流もあり、また、アンドレ・バザンらのカイエ・デ・シネマ誌にも寄稿しており、
派閥を超えて初期ヌーヴェルヴァーグ誕生に多大の寄与をしています。
その後映画編集も手がけるようになり、1955年アラン・レネ監督の『夜と霧』、1959年同監督の『去年マリエンバートで』、
アンリ・ジルジュ・クルーゾー監督の『ピカソー天才の秘密』さらにはチャップリンの『ニューヨークの王様』など多くの
編集を担当しました。これらの編集作業はアラン・レネとの強い繋がりとなり、コルピ自身もヌーヴェルヴァーグ左岸派に
身を置くようになりました。
ただ、映画監督としての作品はごくわずかですが、唯一1961年に日本公開された『かくも長き不在』は戦争の深い傷あとを
描き上げた秀作として高く評価されました。

【監督作品】
1961年『かくも長き不在』Une aussi longue absence



【ご命日】

★エリック・シャレル Erik Charell (1894.4.08~1974.7.15)



本業は舞台演出家、ドイツ・オペレッタの最高傑作といわれる『会議は踊る』で脚光を浴びた映画監督。
監督作品として『会議は踊る』『キャラバン』がある。