ATGの発足と同時に、私の心の中に映画芸術に対する関心が高まりました。
以前、絵画については持論である絵画芸術について述べました。
絵画については、制作する側と鑑賞する側の双方の観点から話すことができました。
しかし、映画については、その製作に携わったこともない一介の素人です。
現場も知らずに鑑賞者としての立場でありながら、鑑賞側の立場から軽はずみに語ることについてご容赦を願います。
映画が芸術であるとすればやはりそこにはそれなりの定義があるべきなのでしょう。
芸術の定義は絵画の項でも記述した通りです。
一般論として、芸術と呼ばれるためには『技術・思想・創造力』が絶対要素といわれています。
それらの要素で仕上げられた作品が媒体となって鑑賞者の心を揺り動かすことができればそれは立派な芸術であるといえるでしょう。
ただ、映画はあくまでも映像の世界です。
時空を利用して映像でその感覚を表現するのが映画芸術の神髄であると思っています。
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ルイス・ブニュエル監督『アンダルシアの犬』より