”Violetta” Alfred Hause
原曲は1853年にイタリアのジュゼッペ・ヴェルディが作った歌劇『椿姫』(La Traviata 道を踏み外した女)の第二幕で
唄われるアリアです。元になった『椿姫』はデュマ・フィスの小説で主人公の椿姫はマルグリートなのですが、歌劇『椿姫』の
主人公はヴィオレッタ(すみれ)となっており、このアリアも『ヴィオレッタに捧げし歌』とされています。
曲調は道を踏み外した高級娼婦のヴィオレッタの悲劇的な運命を暗示するような哀愁をおびた美しい旋律となっており
1950年代にオーストリアのオトマール・クローゼとディ・ルケッシュの手によってコンチネンタル・タンゴにアレンジされて
コンチネンタル・タンゴを代表する一曲となりました。
邦題としては『ヴィオレッタに捧げし歌』というのが一般的ですが、私の手元にあったポリドールのレコード・ジャケット
では『ヴィオレッタ』でした。
↓はアルフレッド・ハウゼ楽団の『ヴィオレッタに捧げし歌』 YOUTUBEより