1974年 『マイ・ボーイ』 エルヴィス・プレスリー

”My Boy”　Elvis Presley



原曲はジャン・クロード・フランソワとジャン・ピエール・プテールの共同による作詞・作曲のシャンソンで、これに
ビル・マーチンとフィル・コールターが英詩をつけたものをイギリスの俳優リチャード・ハリスがレコーディングして
ヒットさせています。
エルヴィスがメンフィスでこれをカヴァー録音したのがプリシラと正式に離婚する２カ月前の1973年10月9日です。
曲のタイトルは”My Boy”息子となっていますが一人娘のリサ・マリーに対する父親の愛情を込めて唄ったもの
だと言われています。エルヴィスはステージでも涙を流してこの曲を唄っていたそうです。

You're sleeping son, I know
But, really, this can't wait
I wanted to explain
Before it gets too late
For your mother and me
Love has finally died
This is no happy home
But God knows how I've tried

↓はエルヴィス・プレスリーの『マイ・ボーイ』　YOUTUBEより

1974年 『オリーブの首飾り』 ポール・モーリア楽団

”El Bimbo”　Paul Mauriat et son Grand Orchestre



この曲を最初にヒットさせたのは作曲者クロード・モルガンを中心としたディスコ・グループのビンボー・ジェットで、
日本でも『嘆きのビンボー』としてリリースされていますが当時はさほどに注目を集めてはいませんでした。
メロディー・ラインを気に入ったポール・モーリアが編曲して日本公演で披露したのが始まりで、タイトルも改めて
『オリーブの首飾り』とし、彼の日本における最大のヒット曲となりました。

↓はポール・モーリア楽団の『オリーブの首飾り』　YOUTUBEより


参考までに
ビンボー・ジェットの『嘆きのビンボー』も貼っておきます。
ちなみに、ビンボーとはスペイン語でふしだらな女という意味だそうで、『嘆きの貧乏』ではありません。

↓はビンボー・ジェットの『嘆きのビンボー』　YOUTUBEより



ついでに、この年に流行したポール・モーリア楽団の『カリブの白い砂』も貼っておきます。

”Machu Picchu”　Paul Mauriat et son Grand Orchestre



この曲の作曲者はピアニストのジャン・ベルナールによるものです。

↓はポール・モーリア楽団の『カリブの白い砂』　YOUTUBEより


それにしても原題はマチュ・ピチュなのになぜに『カリブの白い砂』なのでしょう。

1973年 『やさしく歌って』 ロバータ・フラック

”Killing Me Softly With His Song”　Roberta Flack



全米No.1に輝きミリオンヒットとなったこの曲なのですが、実はロバータ・フラックのオリジナルではありません。
この曲は1972年に新進歌手のロリ・リーバーマンのために、映画音楽家でもあるチャールズ・フォックスが作曲し
ノーマン・ギンベルが作詞したものでロリが既にレコードをリリースしていたものです。
ロバータがこの曲をニューヨークに向かう飛行機で聞いてとても気に入り、早速レコーディングしたことで彼女に
とって運命を変える大ヒットになりました。

Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song

↓はロバータ・フラックの『やさしく歌って』　YOUTUBEより

1973年 『 シング』 カーペンターズ

”Sing”　Carpenters



この曲はJ・ラポスの作詞・作曲で、米国の子供向け番組『セサミストリート』の挿入歌として発表された曲を
カーペンターズがカヴァー、全米3位のヒットになりました。

Sing, sing a song
Sing out loud
Sing out strong
Sing of good things not bad
Sing of happy not sad.

↓は カーペンターズの『シング』　YOUTUBEより

1973年 『涙のトッカータ』 ポール・モーリア楽団

”Toccata”　Paul Mauriat et son Grand Orchestre



作曲はガストン・ローランによるもので、ポール・モーリアはチェンバロ奏者らしくバロック調のこの曲をクラシカル
に仕上げています。
ポール・モーリア・ファンの中でもこの曲が一番と推奨する方も多々あるほどの名曲名演です。

↓は ポール・モーリア楽団の『涙のトッカータ』　YOUTUBEより