クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

藤井七段のこと

2018年11月16日 21時48分21秒 | 将棋
デビュー以来ずっと藤井聡太7段に注目しています。今年度は昨年度程の注目を集めてはいないようですが、相変わらず好調を維持しており勝率0.839は全体の2位です。昨年度断トツの1位だった対局数はここまで31局で10位です。順位が落ちているのは段位が上がるのが早すぎて若手(低段者)しか参加できない棋戦の参加資格が失われたというのが大きな要因のようです。もっとも対局数に関してもまだ高一の藤井7段は今ぐらいのペースが良いのではないでしょうか。
さてそんな藤井7段の評価ですが、将棋世界誌で少し前から始まった一流棋士が藤井七段を論評する記事を読む限り大変高い評価です。唯一若手有力者の菅井7段(前王位)のみやや辛口の評価となっています。
例えば現在最強の呼び声高い豊島2冠は、「将来藤井さんは誰も到達し得なった位の強さを身につける可能性が高く、その時までに自分も戦えるように準備していたい」といった意味のことを述べています。その他私が目にしている記事やNET番組ではほとんど全ての若手棋士は藤井7段を意識しているように見受けられます。
さてそんな藤井7段の現在の位置づけですが、強さを示すレーティングでは5位で羽生竜王より一つ上位です。レーティングは低段者と当たる機会の多い藤井7段は数値を高めやすい傾向があるのですが一つの指標にはなるでしょう。
今まで数々の記録を打ち立ててきた藤井7段ですが、今後の大きな記録は屋敷9段の持つ18歳6か月での最年少タイトル獲得でしょう。棋士の強さを示す指標はいくつかありますが棋界で一番重要視されるのは何といっても獲得タイトル数です。あと2年と少しの猶予がありますので是非破ってほしいと思います。