クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

米沢観光

2020年10月15日 21時16分42秒 | 旅行

山形旅行の最終日は米沢に泊まりました。
午前中の市内観光で最初に上杉博物館に行きました。
展示の目玉は洛中洛外図屏風と上杉家文書で、どちらも国宝に指定されています。
京都の市街と郊外を描いた洛中洛外図屏風は数十点あるそうですが、2点が国宝、5点が重文に指定されています。上杉博物館にあるものは俗に上杉本と称されるもので、足利13代将軍義輝が狩野永徳に書かせて物ですが、完成前に義輝が亡くなり、その後上洛した信長に永徳が接近し得たものです。さらに信長は同盟を結びたい謙信に贈り、上杉家に伝わりました。
屏風には左隻左下に将軍の花の館があり、すぐ隣に謙信の上洛行列が描かれています。
博物館で間近に見られたのは複製品ですが今日の街の風景が色鮮やかに書き込まれており、長く眺めていたいものでした。


博物館の後はすぐ近くの上杉神社を参拝し、最後に少し離れた場所にある上杉家廟所に向かいました。




上杉家廟所には初代謙信から歴代の藩主が葬られている厳かな場所です。
上杉家は何度か転封しましたが、その度に謙信の廟所も移動したわけで、厚く尊崇されていたことの証ですね。
ライバルだった信玄とは墓に関しては対照的ですね。