この日は今回の旅行のある意味メインディッシュの熊野那智神社の大門坂古道を歩くことにしました。大門坂駐車場に車を止め歩き出したわけですが、湿度が高いためかすぐに汗ばんてきました。石段は鬱蒼とした森の中を進み風情たっぷりで、熊野古道のイメージ通りと言えそうです。
登りがかなり続くのですが、発信門王子を歩いた日に泊まった宿の主人に聞いたほど大変ではなくまだ余裕があるうちにゴールの熊野那智大社に到着しました。
熊野那智大社の主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)、つまりイザナミノミコトです。
残念ながら社殿のうちのいくつかは工事中で見ることが出来ませんでした。
社殿は速玉神社と同様朱塗りの美しいです。またここにはヤタガラスの像と神社がありました。
ここがあの2社と大きく違うのは青岸渡寺という天台宗の寺院と隣接していることでしょう。
青岸渡寺は歴史を感じさせる本堂の内部には密教寺院特有の金色の宝具(?)が下がっていました。
本堂の一番奥には本尊の如意輪観音と思われる仏像がありました。とても穏やかな表情でした。
また三重塔があり、那智の滝との調和が美しいです。
塔の内部にも入ってみましたが滝壺が見えるのと、内部には千手観音や来迎図などもあり一見の勝ちがあると感じました。
またこの寺では10世紀末、牛馬童子像のモデルである花山法皇が一千日の瀧籠り修行を行ったそうです。
那智大社を後にし、那智の滝に向かいました。那智の滝は那智神社の別宮である飛龍神社内にあり、近くに行くには入山料を払う必要があります。展望台まで上がると飛沫が飛んできます。
このときに備えて持参した防塵防滴のオリンパスの12-100とND8フィルターを付けてスローシャッターで撮影しました。岩肌の黒と水の白が良いコントラストですが、欲を言えば青空が欲しかったところでしょうか。
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