震度６強 プレート内部の地震 北海道周辺で予想されている巨大地震への影響は…？
東北地方で最大震度６強の地震がありました。今後、北海道周辺で予想されている巨大地震への影響はあるのでしょうか。
東日本大震災から来月で１０年となる東北地方を再び強い揺れが襲いました。
おととい夜、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城県と福島県で最大震度６強を観測しました。
電柱が折れる被害も出た東北新幹線は再開まで１０日前後かかる見通しで、北海道新幹線の東京行きも盛岡までの運行となっています。
今回の地震について専門家は…北大大学院地震火山研究観測センター高橋浩晃センター長…「今回の地震は１０年前の東日本大震災の余震だという風に考えられている 今後さらに１０年ぐらい今回のような地震がおきてもおかしくない」。
今回の地震は、プレートの「境界」で起きた東日本大震災よりも深いプレートの内部で発生したとみられています。
これと同じような地震が１９９３年の「釧路沖地震」やその翌年の「北海道東方沖地震」です。 おとといの地震超巨大地震が切迫しているとされる北海道。今回のような地震が今後、影響する可能性はあるのでしょうか。
高橋センター長…「今回の地震が直接、北海道の地震に影響を与えることはない。
ただし北海道は今回と同じ規模の地震が起こってもおかしくない状態が続いている」今回地震が起きた日本海溝付近では３０年以内にマグニチュード７から７．５程度の揺れが高い確率で起きると予想されています。
さらに、道東沖の千島海溝では８０パーセントから９０パーセント程度と非常に高くなっています。 高橋センター長…「我々が一番心配しているのは、１０年前の東日本大震災と同じような超巨大な地震が十勝・根室沖で発生する可能性が切迫している点を心配している」。
ＣＧこれは、道東の厚岸町が先月公開した千島海溝の超巨大地震のシュミレーション映像。 発生からおよそ３０分後には街に津波が押し寄せると予想されています。 高橋センター長…「高さ２０メートル越える超巨大な津波が 太平洋沿岸に到達すると」。
「道東はもちろんのこと、胆振、日高、渡島についても高い津波が来ると予想されている」。
