トランプ氏、銃規制に言及せず 高校乱射事件受け演説
米ホワイトハウスで、フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件に関する声明を発表するドナルド・トランプ大統領
ドナルド・トランプ米大統領は15日、同国南部フロリダ州パークランドの高校で起き17人が死亡した銃乱射事件を受けて演説し、メンタルヘルス問題を優先課題に据えると誓った一方で、米国で社会問題化している銃乱射事件を防止するための銃規制については言及を避けた。
14日の事件で逮捕された元生徒のニコラス・クルーズ容疑者は、銃器に大きな関心を持っていたとされる。米国の学校での発砲事件は今年に入ってから18件目で、米当局には度重なる悲劇を食い止める力がないようにもみえる。
厳粛な面持ちでテレビ演説を行ったトランプ氏は、事件に震撼(しんかん)するフロリダ州の現場地域を訪問する意向を表明。「きょうは国中が悲しみに沈んでいる」と述べ、米国民に対し「一つの国として結束」し、「憎しみには愛を、残酷さには親切をもって応じよう」と呼び掛けた。
だが繊細な政治問題となっている銃規制については言及を避け、「メンタルヘルスという困難な問題に取り組む」ことを約束するにとどまった。
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