ファラオ像「ラムセス二世だ!」エジプト・カイロ
エジプトのカイロ郊外で9日、ドイツの大学の考古学チームが古代のファラオ、ラムセス二世とみられる彫像を発掘した。出土したのは頭と胸部のみだが、胴体や脚部が見つかれば、8メートルを超える巨像の可能性が高いという。
紀元前13世紀のラムセス二世の像が見つかったのは、カイロから北東に位置するアイン・シャムス地区で見つかった、古代寺院の遺跡近く。
独ライプチヒ大学のエジプト考古学博物館のディートリッヒ・ラウエ教授らの発掘チームは、寺院の中庭があったとみられる泥水の中から、巨大な彫像の一部を発見した。
ラウエ氏らのチームは、太陽神礼拝の地だった古代都市ヘリオポリスの上に建てられたアイン・シャムス(アラビア語「太陽の目」)で発掘調査を続けている。今回、ラムセス二世の像が見つかったことで、チームがかつて発見した古代寺院の遺跡もファラオが建てた可能性が高まったという。
紀元前13世紀に60年以上にわたってエジプト王朝を統治したラムセス二世は、リビアやヌビア、パレスチナまで遠征して勢力を伸ばしたことで、「偉大なる大王(Ramesses the Great)」と呼ばれたファラオ。首都をテーベからナイル川の東に移し、各地に巨大神殿を建築。その一つが巨大な王の像で知られる、世界遺産のアブ・シンベル神殿だ。
ラウエ氏は、「今回見つかったのは頭と胸部だけだが、胴体や脚部が発見されれば、全身の高さが8メートルを超える巨像の可能性が高い」として、引き続き発掘を続けていくと話している。
こんなものが発見されていたとは
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