グーグルムーンで月面を移動する宇宙人基地が発見される! やはりUFOは月から地球にやって来ている可能性
「みんなに伝えてくれ。月にはサンタクロースがいる」
ジム・ラヴェル元宇宙飛行士。画像は「Wikipedia」より引用
人類初の月軌道周回ミッションを成功させたアポロ8号に乗る3人の飛行士は、地球へ帰還するためのエンジン噴射作業を、ヒューストンとの通信が途絶える月の裏側を周回中に行わなければならなかった。うまくいった。アポロ8号が月の裏側から抜け、通信が回復した時、ジム・ラヴェル司令船操縦士がヒューストンに伝えたのが冒頭の一言だ。1968年12月25日のことだった。
■月探査ミッションとUFOの深い関係
その後、無事に地球へと帰還したアポロ8号であったが、この意味深な発言に疑問を感じる人は少なくなかったようだ。エンジンの点火に失敗すれば、アポロ8号は月周回軌道に取り残されることになる。飛行士たちの命運を左右する、かなりの緊張感を伴う作業だったはずだ。その作業に成功した者が、開口一番こんな言い方をするだろうか? 第一、手に汗握りながら成功の知らせを待っているヒューストンに対して不親切ではないのか――? これは、果たして“おシャレな言い回し”の範疇に収まるのだろうか……。
月周回中に撮影されたアポロ8号の宇宙飛行士たち 画像は「Wikipedia」より引用
アポロ8号に乗った3人の宇宙飛行士たちは、人類史上初めて月の裏側を見た。冒頭の発言は、月の裏側の様子を伝えるための一種の暗号であり、“サンタクロース”とはUFO、或いは宇宙人の基地を指し示していたのではないか。一部の人たちの間ではこのような解釈が広まり、NASAは月の実態を隠蔽していると囁かれた。突飛な考えのように思われるかもしれないが、当時はまだ未知の世界だった月の裏側には、誰もが大きな関心を寄せていたのだ。
探査機ガリレオによって撮影された月 画像は「Wikipedia」より引用
第二次大戦中から目撃が報告されるようになったUFOは、終戦以降はアメリカ各地で目撃されるようになっていた。1952年には、首都ワシントンD.C.の上空を68機もの「オレンジ色に輝く巨大な球体」が飛び回るという事態が発生しており、かねてよりUFOは月の裏側にある前線基地から地球へとやって来るのではないか、と噂されていたのだ。そのような時期に飛び出した“サンタクロース”発言が、再び脚光を浴びたのは1987年。かつてアポロ15号に搭乗した宇宙飛行士ジム・アーウィン氏が、「サンタクロースはUFOを指す暗号だ」と暴露したのだ。
アポロ8号の月軌道周回ミッションから半世紀近く経過した今、事態は変わっていない。疑惑は疑惑のまま、月にまとわりついている。誰もが家にいながらにして、月面を調査することができるアプリ「グーグルムーン」も登場したことによって、月面に存在する不可解な物体も多数報告されるようになり、謎はより深まった感すらある。
■月面をエイリアン基地が移動している!?
英紙「Daily Mail」、「THE Sun」など複数の海外メディアが伝えるところによると、先月、そんな月面でまたしても不可解な物体が見つかり物議を醸しているという。そして、第一発見者である陰謀論YouTubeチャンネル「secureteam10」は、投稿した動画内で“新たな説”を提唱している。なんと、「月にあるエイリアンの基地は移動している可能性がある」というのだ……!
「secureteam10」にとっては、もはや月に“サンタクロース”がいることなど自明の事実ということのようだ。では早速、問題の動画をご覧いただこう。
月面で発見された構造物は丸く、宇宙空間で撮影された物体は、角ばった形状をしている。しかし、どちらの中心部にも突起のような部分がある。撮影された角度がそれぞれ違うため、形状が違って見えるということのようだ。「月に存在するエイリアンの基地は、そのまま飛行する能力を持っている」という「secureteam10」の主張は多少強引な気もするが、他の根拠も示されている。
■移動式基地は過去にも撮影されていた!
丸い大小のクレーターの中に、ただ一つ、三角形の黒い影がはっきりと写っているのだ。月に空いた穴なのだろうか。それとも、三角形の物体が存在しているのか――? いずれにせよ、自然に形成されたとは思えない完璧な直線に囲まれているではないか。
「secureteam10」がグーグルムーンを使って、問題の物体が撮影された地点を確認しようとしたところ、すでに三角形の影は消えていたという。指摘するまでもなく、クレーターが跡形もなく消えるはずはない。「secureteam10」は、先の物体と同じく、この三角形の物体も移動式の基地だったのではないか、と主張しているのだ。
今回の話をどう解釈するかは読者一人ひとりに委ねられているというほかないが、少なくともこれだけの“証拠”が揃っている今、地球にとってもっとも身近な天体である月でさえも、まだまだ数多くの謎に満ちていることだけはおわかりいただけるだろう。
月にはウサギが月に願い事は無理
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