トカラ列島で地震90回超 気象台「今後も続く可能性」 海底地形が影響か、専門家は横ずれ断層型と分析
トカラ列島近海で10日、十島村悪石島の震度4など地震が90回以上発生した。福岡管区気象台は「現段階では不明」とする一方、「過去にも数日間にわたって地震が相次いだことがあった。今後も続く可能性がある」とみている。 気象庁によると、トカラ近海では2000年10月2日、29回の地震を観測した。この時は悪石島で震度5強と5弱が計3回発生。地震の規模を示すマグニチュードは最大5.9だった。11年にも多発した時期があり、2月3~7日にかけ、計15回観測した。震度は3~1だった。 トカラ列島には活発な噴火を繰り返す諏訪之瀬島の御岳があるが、今回の地震と火山活動の関係は分からないという。 鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教(海域地震学)は、今回の地震を横ずれ断層型とみる。「悪石島付近の海底はくぼんだ地形が帯状に延びており、地震につながっている可能性がある」と指摘した。 十島村役場によると、人や建物の被害は確認されていない。悪石島の住民は約70人で、「揺れ(地震)が続いているが、大丈夫なのか」との問い合わせがあったという。
悪石島小中学校の芝原寛教頭によると、この日は授業のため児童生徒9人が学校にいた。不安がった児童がいたが、揺れは短く、大きな混乱はなかった。児童らに海に近づかないよう注意を促したという。
昨夜から鹿児島県・トカラ列島近海の地震が多発しています。震度1以上の体に感じる地震は10日(土)16時の時点で50回を超えました。今後の活動に注意が必要です。
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トカラ列島近海では9日(金)23時30分頃にマグニチュード2.7、最大震度1の地震が発生してから地震活動が活発になっています。今日10日(土)の7時過ぎには2016年12月以来の震度4の地震が発生しました。
その後も震度1以上の有感地震が多発し、10日(土)16時までに53回、震度3以上は6回発生しています。(地震の回数は速報値で、後日修正される可能性があります)
トカラ列島近海では過去にもたびたび群発地震が発生し、2016年は1年近く活発な活動が続きました。今回もしばらくは地震活動が継続するおそれがあります。2000年のように震度5強の強い揺れに見舞われたケースもありますので、注意が必要です。
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