名古屋音楽大学にてリチャード・ストルツマンさんのマスタークラスとミニコンサートを行いました。
受講生は3人。それぞれで頑張っておりました。
リチャード・ストルツマンはクラリネット界のレジェンド。
僕も昔から彼の大ファン。
30年前、東京サントリーホールで生で演奏を聴き衝撃を受けて以来、クラシックのみならず民族音楽やジャズのリリースされるCDを楽しんでおりました。
グラミー賞を2回も受賞されている彼はクラリネット奏者以外にも弦楽器や金管楽器のファンも多く、大胆且つ繊細なプレイが多くのミュージシャン達の心の琴線に触れるのでしょう。
お年は76歳でまだまだ現役バリバリ。
それでも年齢を重ねていくと思うように音が出なかったり指がうまく動かないので、朝から晩まで練習していると聞きました。楽屋で集中して黙々と練習する姿に感服しました。
マスタークラスでは「色んな先生から色々言われると思うが、自分がこうやりたいという意思が無いといけないよ、どう歌いたいか?歌いたいように出来ているかちゃんと見極めているか?」
実際に吹いてみて舌の使い方や発音の仕方まで丁寧に教えてもらっておりました。
コンサートではあの柔らかな音色に上に向かうビブラートが加わるサウンドにストルツマン節の武満とバッハの無伴奏作品を2曲。
その大切な楽譜をあなたにあげるよと頂きました。
武満のエアーはメシアンの鳥たちの深淵のフレーズが含まれているんだよとマスタークラス後に楽屋裏で教えていただきました。
終了後、ザ・キノシタで飲みながら奥様のミカさんと一緒に色んな話をしました。
来年は一緒に演奏できたらいいなと思っています。
クラリネット界のレジェンド。
リチャードさんありがとうございました。