眞ちゃんち

クラリネット奏者 橋本眞介Blog

敬愛なるサックス奏者

2025年02月06日 | Weblog


朝、訃報が届いた。
まだ喪に服す時で、思い出話に浸る時期ではありませんが、皆様に知っていただきたくここに記します。

20年以上前、彼がまだ愛知県立芸術大学大学院を卒業したばかりの頃の話、なにわオーケストラルウインズにサックスの雲井さんが出られないから優秀な弟子を紹介すると代わりにやって来た彼。
オケマンの猛者どもが集まった中、まだ大学生の様なフレッシュな雰囲気なサックス奏者が。
休憩中ポツリと1人でいる彼に
「なにわOWへ、ようこそ!ねぇ、今日リハ終わったらみんなで飲みに行かない?」
彼との最初の会話。
そこから意気投合し、なにわOWのリハーサル後は毎晩飲み語りあった。
彼は2年連続でなにわOWに出演してくれたが、翌年から雲井さんが戻って来たので彼のなにわOWでのお役目はそこで終了となった。
当時、彼がなにわOWの経験を元に名古屋で同じ様な演奏会を開催していると聞き嬉しくもなった。

時は過ぎ....私が2016年4月に名古屋に移り住んだ時に名古屋といえば、彼だと思い、メッセンジャーで「今、伏見にいるから出て来てよ」と、お久しぶりです!の挨拶もなく、お互い昨日ぶりくらいの再会であった。
それから毎晩の様に伏見のザ・キノシタで飲み、将来の夢希望を語り合った。

皆の知る通り、明和高校音楽科の専任教員であり、色んなスタイルの自主公演を行い、カルテットを頑張ってたり、名古屋中のオケも常トラ(売れっ子エキストラ)、若い人向けのサキソフォンコンクールや、各講習会、学校訪問など活発だった。

彼も2人のお子さんを持ち、昔の様に毎晩飲むことは無くなったが彼がブログを毎日更新していたので何となく動向を見守っていた。
また2年前から彼は名古屋音大で非常勤講師、私は明和高校で非常勤と共通の学校ができ、つい先日も大学研究室を訪ねてくれて語り合った時に、またこれから新しい事も一緒に頑張っていこうな!と誓い合ったばかりである。
みんな彼との美しい思い出が多かれ少なかれあると思う。

1番悔しいのは彼である。
残された奥様と2人のお子さんの事を考えるといたたまれない。
そしてたくさんの教え子達。
彼の死を惜しみ全国的に深い悲しみに包まれた。
人間的魅力があり、みな彼の様になりたいと思わせる人物。

堀江裕介よ、早すぎるよ...合掌





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