先日、新聞を見ていた父がやってまいりまして
鑑定団がやってくるから、日本刀を持って行ってみようと思うがお前も一緒に行ってくれるかね? と申します。
※鑑定団というのは、テレビ番組のそれではなくて、そういう業者さんがやってきて鑑定をしてくれるということです。
日本刀なんかを保持していると、父亡きあと私が困るからと常々言っていたのを受けて、ようやく手放す覚悟ができたようです。
とは言え、400年も前の美術品を手にすることなどそうそうあることではないのに・・・と非常に残念がっている様子が見て取れます。
父にとっては、美術品であっても、私には簡単に扱えるものではありませんし、万が一盗まれて刃傷沙汰を起こされても厄介ですし、
父は、息子たちが興味を持つかもしれんなどと言いますが、息子たちが保管したら余計心配ですし、とにかく父が生きているうちに何とかしてほしいと昔から言っていたのです。
ということで、父にしてみれば私のために不承不承ながら決心したのだと思いますが、そういう思いが尾を引いたのでしょうか・・ちょっとした問題が勃発したのでした。
鑑定団がやってくるのは、街中です。
父は、ここ数年ろくな場所へ出かけたことがないためまともな服がありません。
いえいえ、一人で出かけるのであれば少々穴が開いているズボンを穿いていようが知ったことじゃありませんが、あまりのズンダレ具合では一緒に行く私が恥ずかしゅうございます。
が、しかし、父は衣服を買うという発想がまったくないため、
服を買おうと言っても却下されるのがオチだろうと思い、Fちゃんのところで眠っているズボンをもらってきたのでございます。
喜んでくれるかと思いきや、ところがどっこい、でありました。
父ちゃんは、人が穿いたものなんか穿かんぞ! この格好で行けばよか!と申します。
良かれと思ってやったことを、そんな風に言われて私もカチンときまして、
そんな格好で街中へ行くなんて非常識だし、どうしてもその格好で行くというのなら私は行かないから!
と申し上げたのでございました。
で、会話のない食事が何回か過ぎ去った頃、父の方がようやく折れまして
デパートに行って服を買ってきてくれるかね? ですと。
デパートの服なんて父にはもったいない、ってことで、わざわざ遠くのお安いお店まで買い物に出かけたのが先週のことだったのでございます。
やれやれ・・・



刀と鞘同様、鞘と拵え(こしらえ)もぴったり合うように作られています。
右から3番目の短い刀は、殿様のこどもなどが使うものだそうです。

認定書には、刀の上に紙を置いて鉛筆?でなぞった画が添付されています。

これは、鍔の認定書です。非常に細工が細かくて当時の技術の精巧さが伺えます。
※鍔は危険じゃないので売りません。

梅

松

刀を鞘から出すのには、ある程度の力が必要です。
そりゃそうですね、鞘から刀が抜け放題だったら流血騒ぎですもんね。
と言うことで、この物騒なブツともようやくおさらばできそうです。
めでたしめでたし。
鑑定団がやってくるから、日本刀を持って行ってみようと思うがお前も一緒に行ってくれるかね? と申します。
※鑑定団というのは、テレビ番組のそれではなくて、そういう業者さんがやってきて鑑定をしてくれるということです。
日本刀なんかを保持していると、父亡きあと私が困るからと常々言っていたのを受けて、ようやく手放す覚悟ができたようです。
とは言え、400年も前の美術品を手にすることなどそうそうあることではないのに・・・と非常に残念がっている様子が見て取れます。
父にとっては、美術品であっても、私には簡単に扱えるものではありませんし、万が一盗まれて刃傷沙汰を起こされても厄介ですし、
父は、息子たちが興味を持つかもしれんなどと言いますが、息子たちが保管したら余計心配ですし、とにかく父が生きているうちに何とかしてほしいと昔から言っていたのです。
ということで、父にしてみれば私のために不承不承ながら決心したのだと思いますが、そういう思いが尾を引いたのでしょうか・・ちょっとした問題が勃発したのでした。
鑑定団がやってくるのは、街中です。
父は、ここ数年ろくな場所へ出かけたことがないためまともな服がありません。
いえいえ、一人で出かけるのであれば少々穴が開いているズボンを穿いていようが知ったことじゃありませんが、あまりのズンダレ具合では一緒に行く私が恥ずかしゅうございます。
が、しかし、父は衣服を買うという発想がまったくないため、
服を買おうと言っても却下されるのがオチだろうと思い、Fちゃんのところで眠っているズボンをもらってきたのでございます。
喜んでくれるかと思いきや、ところがどっこい、でありました。
父ちゃんは、人が穿いたものなんか穿かんぞ! この格好で行けばよか!と申します。
良かれと思ってやったことを、そんな風に言われて私もカチンときまして、
そんな格好で街中へ行くなんて非常識だし、どうしてもその格好で行くというのなら私は行かないから!
と申し上げたのでございました。
で、会話のない食事が何回か過ぎ去った頃、父の方がようやく折れまして
デパートに行って服を買ってきてくれるかね? ですと。
デパートの服なんて父にはもったいない、ってことで、わざわざ遠くのお安いお店まで買い物に出かけたのが先週のことだったのでございます。
やれやれ・・・



刀と鞘同様、鞘と拵え(こしらえ)もぴったり合うように作られています。
右から3番目の短い刀は、殿様のこどもなどが使うものだそうです。

認定書には、刀の上に紙を置いて鉛筆?でなぞった画が添付されています。

これは、鍔の認定書です。非常に細工が細かくて当時の技術の精巧さが伺えます。
※鍔は危険じゃないので売りません。

梅

松

刀を鞘から出すのには、ある程度の力が必要です。
そりゃそうですね、鞘から刀が抜け放題だったら流血騒ぎですもんね。
と言うことで、この物騒なブツともようやくおさらばできそうです。
めでたしめでたし。