ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

オリンピック・リレーと閉会式から

2016-08-22 | その他
・400メートル・リレーのこと
400メートル・リレーの銀メダル…。予選の組ではトップでしたが、アメリカもジャマイカも2番手メンバーなので、メダルは厳しいだろうなあ、と思っていました。ところがの結果…。本当にびっくりしました。陸上でメダルが取れるなんて…。体格的に日本人は絶対無理だと思っていたし、実際、走者四人とも、個人レベルではいい成績を残せませんでした。だって、ボルトのストライドの長さには身体的にどう考えても、日本人は追いつけない…。そこをバトンでカバーしたことが勝因とのこと…。私ごとですが、昔、三年間、陸上をしていました。小さな学校で人数もなくて、何でもしました。100メートル、200メートル、走り幅跳び、400メートルリレー…。地域でしか通用しないレベルの走者でしたが、それでも、「走る」感覚が今でも、体の中になんとなくあります…。昔、地域の運動会で、大人も子どもも、裸足で走っていたのを思い出します。かけっこ、走るというのは、道具がなくても出来ます。「走る」と風がおきます。シンプルな動作の中に「詩」が見えることの多いスボーツかなと思います。本当に銀メダルには驚きました。

・閉会式の日本の演出から
ドラえもんにスーパーマリオにキティちゃん、お馴染みのキャラクターとコンピューター制御による電飾、クールジャパンの面目躍如、日本の「今」をものすごく感じる演出でした。パヒュームにきゃりーぴゃむぴゃむのスタッフも入り、完璧と思います。こういうエンタメ好きです。ただ、これが「オリンピック」の名の下にあると…単にエンタメとして楽しめないところもあります。クールがそのまま、冷たいのです。コンピュータ制御の中に人間がいますが、これは人間が機械のように動く、失敗したり、おかしな動きをしたら、途端に破綻する類いのものなので、出演者の緊張感は、それは大変なものだったことでしょう。この日本の出し物の後に、ブラジルのマスゲームがありましたが、かなり適当な感じで、私はそれもいいな、と思いました。クールジャパンの最先端が、人間というアナログを機械の制御にはめない、もう一つのシーンを、期待したいと思います。
さて、こうしたオリンピックのイベントで、さすがだなあと思ったのは、2012年のロンドン五輪。開会式での映画音楽の演奏になんと、Mr.ビーンが絡むシーン。Mr.・ビーンこと、ローワン・アトキンソンは、世界的に有名なコメディ・アクターですが、天下のラトルの指揮する、ロンドン交響楽団に絡ませるなんて…ものすこく洒落ていて、楽しい!オチの音にには、びっくりしました。ネット動画で是非、ご覧下さい。オリンピックという世界が注目する中で、馬鹿らしいことをして、楽しむ余裕があるイギリスは、さすが、批評精神にあれているなあ、ビートルズを生んだ国だなあ、と当時、拍手したのを覚えています。同じように、ビートたけしさんが、浅草の伝統背負って、「え?うそ?!」みたいな隙間を作り、大きな風を起こしてくれるようなオリンピック、イベント…できたらいいなあ、と夢見ています。


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