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『智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ
・・
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う
三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った
人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人で
なしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住み
にくかろう。』(草枕)
クッキーとの散歩は、一人でマイペースでしたい。
だけど、犬はもともと群れで生活する動物のためか、
クッキーは一日に一度は仲間と会いたがる。
散歩に出ても、誰か(犬)に会いたくて、道でず~っと待っている。
我が家の前は他の犬の散歩コースでもあるから、
時間をずらしても誰かに会うことが多い。
「クッキーが喜ぶことならば」と思うけれど、
決まったメンバーと散歩するのが習慣化されると負担になるから、
それは避けたいところだ。
犬同士は仲良しでも、飼い主同士はそうではなく、
間に入って気を遣いながら散歩することもある。
仕事があったの日の夕方の散歩は、特にこれがこたえる。
疲れた体に追い討ちをかけられるから。
クッキーに癒されながらも、一方ではストレスが増えたような・・・
いつも一人で散歩していたら、それも寂しく感じるんだろうけど。
身勝手だわね~
人の輪が膨らんで知識や情報を得る機会が増えたと感じるか、
煩わしいと感じるか、要は気持ちの問題だね。
そんな訳で、漱石さんの言葉を思い出した。
うちの近くでも、待ち合わせをして
みんなで(常時5~7人)散歩をしているグループが、ありますが、
私は、加わっていません。
仲よさそうでうらやましい気もするし
ラズムも入っていきたそうにしているけど
ご挨拶くらいにしています。
犬を飼う目的の一つに
「私の社会化」というのもありますが、
近所の知らない人と話すようになっただけで
満足、ということにしています。
犬仲間で食事に行くことになりました。
そうそう断わるわけにもいきません。。。
私はとっくに「自分の社会化」を諦めています。
と思ったということが、
私が社会化されていない証拠だね。
普通は「いいなあ」って思うんだろうなあ。