故郷から見る乗鞍岳 美女街道高山市久々野町大西展望台から
月曜日の朝、岐大医学部看護学科看護学生の先生が病室へお出でになり、実習中の学生が体調不良で休校した。風邪らしく熱と嘔吐があり患者に感染するとよくないので、看護実習ができなくなったと届けられた。「まぁ!あの元気な子が、お大事に」という次第で病室は淋しくなった。
看護は大事な仕事で、大変苦労の多い仕事だと入院してみるといつも感じる。その日の患者の気分も担当看護師によって随分変わる。どこの病院の看護師も患者に優しく、仕事は的確でよく看護してくれる。この病院も例外ではない。腰に職人さんのように腰袋をつけ何か二つネットに入れているが、何なのかついに聞き損なった。比較的若く良く動く看護師さんが多いように感じた。1フロワーに2つのスタッフステーションで、1つに35~40人程度のナースさんがいるとのことだった。
夕方5時頃とか、朝9時頃担当看護師が揃って病室へ「今夜の担当」と挨拶に来られることもあった。
引っ切り無しにナースコールがあって廊下の表示灯が点滅するし、PHSのケータイ端末にはよく呼び出しが来るし、看護はやはり大変だろうと思った。もちろん男性看護師も当然おられる。私の担当を何日もやっていただいた。
この病院、岐大医学部付属病院の「看護部の理念と基本方針」は、「思いやりのある看護の実践」とあって、基本方針は
1、患者が置かれている状況から、必要な看護に気づきます。
2、科学的根拠に基づいた安全な看護を提供します。
3、患者の権利を尊重した看護を提供します。
4、地域と連携した看護を提供します。
5、思いやりのある看護を提供できる組織文化を醸成します。 の5つです。
「医療安全推進活動」も推進されている。
3つのお願いが、患者に求められている。
1、(名前を問われたら)名前を患者さんご自身の声で聞かせてください。
2、ご自身のお薬をご自身の目で確かめてください。
3、「あれ?」と思ったら、そのとき職員に尋ねてください。 の3つです。
注射される際、点滴のビンを交換される際など、この三つは実践されていた。また手術室のベッドに上がったときも「名前を聞かれ、どこを手術しますか?」とオペ看護師が尋ね、「甲状腺右葉切除です」と答えた。間違って関係ないところを取ってしまう手術や体内に器具の置き忘れなど、絶対無いとはいえないのであろう。念を入れて確認していた。
病院の敷地内には看護師専用宿舎があり、主として就職3年以内の新人が入居し、次第に借り上げ宿舎へ移るとのことでした。もちろん保育所も併設されていて、1~2歳の可愛い幼児が保母さんと手をつないだり、乳母車などで構内を散歩していて、患者達は癒され思わずニッコリ、「やあ!オハヨウ」でした。
クリニカルパスの見本は、金沢大付属病院に見本がありました。