たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

入院4日目以降10 最終

2012年11月15日 | 日記

月曜、火曜日の二日間、風邪で休んだ岐大医学部看護学科の実習生は、退院の朝、病室を訪れてくれました。廊下へ出たところだったので、思わず握手して迎えました。
この愛知県の西から名鉄で通学しているという、頭の良い女学生は何度も私の脈拍や血圧を測ってくれました。
私が手術に迷った理由の、セカンドオピニオンを求めた際の、Drに説明のため書いた3ページのメモや、ネットの資料、本なども読んでくれました。彼女は立派な看護師になり、やがて看護師長、看護部長になるでしょう。

実習生は前の週に手術室でも立ち会ったといっていました。具体的な手術内容は聞かないのがマナーでしょうし、話せないでしょうから聞きませんでした。ただひとつ、頸の創の縫合はホッチキスだったか、糸で縫ったかを、お聞きしたら、「糸で縫合のようでした」と、自分でも分ることを聞きました。

やがて9時になって、主治医から診察室へ呼び込まれ、硬くツンツンする糸を鋏でパチパチと10箇所の縫合を抜糸されました。今後の見通しは「われわれは良性腫瘍と診ているが、細胞診の結果は2週間ほどかかるので、一旦退院して15日に外来に来てもらい、その結果を告げます、良性であれば、後は1年後に経過を診る程度で、その後はもう治療は打ち切りでよい、何も心配ない。悪性であると通常のがんと同じ経過観察(サーベイランス)が必要です」と告げられ、直ちに退院が許可されました。

病室へ戻り看護師が、退院後の注意事項を書いた書類を持参して説明され、荷物の整理をし、看護師の立会いを形式的に求めました。お昼の給食の中止は、退院許可で自動削除されるとのこと、残っておられた1人の患者に「お世話になりました」と挨拶して退出しました。出入り9日間の入院でした。

スタッフステーションで、看護師長さんに退院挨拶すると、「実習生がアンケートを求めているので応じてください」といわれ、ステーション前の休憩コーナーで実習生と最後の面談をしました。彼女はアンケートではなく、手作り手書きの3ページの、ほっこりする退院お祝いのメッセージをくれました。内容は、おめでとうにつづき
 1、退院後に気をつけること-甲状腺の摘出を受けて-3項目
2ページ目は
  1、カルシュームを多く含む食物を摂取しましょう!(解説つき)
 2、ビタミンDを多く含む食物を摂取しましょう(解説つき)
3ページ目は
  1、カルシュームが多い食品ベスト32品目(水分が40%以上の食品)
 2、ビタミンDの多い食品17品目  のリストでした。

心のこもった手作りメッセージをいただき感激しました。彼女にだけくだらないブログを書いていると、告白していてブログIDを教えていました。彼女は覗いてみてくれたようで、「孫の修学旅行」が面白かったといってくれました。「看護師は大事な仕事なので励んで下さい」と激励してお礼をいいお別れしました。

担当医をはじめ、術前の主治医、多くの看護師さん等々大変お世話になりありがとうございました。1階へ降り、退院手続きと清算をして、バスで帰宅の途につきました。

昨日はこの原稿を草稿しながら、国会の党首討論を観ました。税と社会保障の一体化の国民会議の早期発足を野田総理は提案し、安倍総裁は前向きを約束しました。医療費は消費税の適用はありません。病院の薬品・資材・器材・食料など全て消費税がかかります。その差額を病院に求め続けることはしょせん無理があるでしょう。こうした矛盾も今後国民会議で論議の的になるでしょう。