寒い寒いと言って過ごしていますが日差しは強く春めいてきます。パソコンのブラウザにRSSというマークがあります。この機能に誰かのブログをフィード登録すると、お気に入りのフィードにブログの更新があったときはブログタイトルが太字で表示され、更新がないのに、いちいちブログを見に行かなくても良い利点があります。
このフィードに40代の泌尿器科医が数年前、当方と同じ直腸切除され、ブログをアップされていました。このDrは手術前執刀医に精子保存を勧められ、人工授精により双子が受精したことを報告されていました。ここのところ休筆宣言されていて、正月だけ更新され赤ちゃんはどうだろう気になっていました。
先日RSSフィードが反応し無事女の子の赤ちゃんが誕生された喜びをアップされていました。おめでとうございます。
前にコメントしたら、当方のコメントに答えて「いつかまたストーマ(人工肛門)から再手術し、自然排便に肛門機能を取りもどすつもり」と答えられました。前立腺がんとか直腸がんを摘出すると、男性は性機能の神経を温存しても、やはり機能麻痺は生ずるのです。
この先生は泌尿器科なので前立腺摘出前に患者に糾すと、「70歳以上の人は性機能温存を望まれません」ともお答えになりました。
とにかく、元気な双子ちゃんが自然分娩で無事誕生しよかったです。
当方は直腸、膀胱、肺、甲状腺とがんをいくつも手術してきましたが、後遺症で一番困るのが直腸です。膀胱も同じですが幸い内視鏡術で済み機能温存で、夜間頻尿・膀胱過敏症くらいの後遺症で助かっています。直腸も機能温存できましたが、はやり排泄障害はそれなりにあり、便意が来て排便後、一回ですっきりとはいきません。残便があり何回も頻便になることは避けられません。それと時期が不定期なこと、出るときは腸が空になるまで頻便したり、その後は4~5日便秘したりと気まぐれです。当方は夕方から夜間にかけて便意が来るので通常生活には助かっていますが、排便記録をカレンダーに記録します。便秘は40~70数時間で便意が来ることが多く、時には120余時間4~5日のときもあります。
腸閉塞(イレウス)になると大変で緊急入院とか緊急手術になります。危ないなと感じたときは緩下剤プルゼニド錠を通常は4日以上の便秘に2錠ですが、当方は1錠を前の晩に飲むと翌日数回の便意で大体腸が空になります。旅行とかどうしてもの際はこの薬で排便調節できます。近くへ一日ゴルフなどは別に調整の必要はありません。
海外旅行とか時間が制約されるバス旅行などは二の足を踏むことになります。
こんなすっきりしない日常ですが、術後4年に近く3月はCT検査で、一段軽くなり今度から造影剤なしの単純CTのみに昇格しました。血液検査、腫瘍マーカーは3ヶ月毎に開業医に委託です。肺をオペされたDrは「5年は保証します。10年生きたら85歳だよ」と言われました。ひょっとして90歳くらいまで生きられるかな?80歳でもいいし・・。楽に逝きたいね。
とにかく同病の士の双子の赤ちゃんの幸いを祈る日でした。
BSテレビで、山口百恵・三浦友和さんの若い日の「風立ちぬ」を予約して観ました。
×
僕の骨にとまってゐる
ことりよ 肺結核よ
おまへが嘴で突くから
僕の痰には血がまじる
おまへが羽ばたくと
僕は咳をする
おまへを眠らせるために
僕は吸入器をかけよう
×
苦痛をごまかすために
僕は死にからかふ
犬にでもからかふやうに
死は僕に噛みついて
彼の頭文字(イニシャアル)を入墨しようと
歯を僕の前にむき出す
堀 辰雄
(「我が愛する詩人の傳記」室生犀生 昭和35年1月刊 中央公論社)